無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

俺の道。俺たちの道。

■エレファントカシマシ 35th ANNIVERSARY TOUR 2023 YES. I. DO ■2023/03/18@有明アリーナ1988年のデビューから35周年。一度のメンバー交代もなく、走り続けてきたエレカシ。今回はコロナ禍と宮本浩次のソロ活動を挟みつつのアニバーサリーツアーです。ちょ…

2022年・私的ベスト10~音楽編(2)~

2022年私的ベストアルバム、引き続き洋楽編5枚です。 Dawn FM/The Weeknd Dawn FMザ・ウィークエンドR&B/ソウル¥1324前作『アフター・アワーズ』がその年を代表する大ヒットだったにもかかわらずグラミー賞から完全スルーされ、ヘソを曲げてしまったザ・ウ…

2022年・私的ベスト10~音楽編(1)~

2023年も1か月以上経っているのにお前はまだ2022年を引きずっているのか、と思われても仕方がありません。気持ち的にはまだ1週間しか経っていない気がしています。これが加齢というものです。今さらという気もしますが、一応書き残しておかないと気持ちが悪…

2022年・私的ベスト10~映画編(2)~

第3位:マイスモールランド マイスモールランド嵐莉菜Amazon川和田恵真監督の初長編作。主演もデビュー作となるモデルの嵐莉菜です。舞台は埼玉県川口市。クルド人である17歳のサーリャは、幼い頃に日本に移住し家族とともに生活しています。しかし難民申請…

2022年・私的ベスト10~映画編(1)~

毎回この企画でしかブログを更新しない体になってしまいました。ご無沙汰しております。今年はコロナ禍で行動制限があった中でも映画館には行っていたので前半はとてもいいペースで見ていたのですが、後半はいろいろ予定が詰まってしまい映画館に行く回数が…

2021年・私的ベスト10~音楽編(2)~

前回に続いて、洋楽から5枚です。 Van Weezer/Weezer Van Weezerウィーザーオルタナティブ¥1630ウィーザーによるハードロック(HR)・ヘヴィメタル(HM)へのオマージュ・アルバム。元々は2019年リリースの80sカバーアルバム『Teal Album』に続く企画盤として計…

2021年・私的ベスト10~音楽編(1)~

遅ればせながらです。そもそも待っている人がいるのかあやしいものですが、自分にとっての備忘録みたいなものなので。 年々アルバムをきちんと聞きこむことが少なくなってきまして、多くても数回程度なんですよね。今回選んだ作品は単純にその中でも繰り返し…

2021年・私的ベスト10~映画編~

10位:サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~リズ・アーメッドAmazon主人公ルーベンは恋人のルーと共にトレーラーで寝泊まりしながら全米各地を回りバンド活動をしています。ルーベンはある時聴覚に異常…

「変わらないもの」への抵抗 ~『隔たる世界の2人』感想

www.netflix.com第93回アカデミー賞の短編映画賞を受賞した作品です。黒人青年のカーターは恋人の部屋で目を覚まします。何気ない会話の後、彼女の部屋を出て帰宅しようとしますが、マンションを出たところで白人警官に声をかけられます。押し問答の末所持品…

愛と笑いの夜

■サニーデイサービス TOUR 2020 ■2021/03/27@札幌cube gardenオンラインライブではなく、ライブハウスで生のライブを見るのは実に1年2か月ぶり。久々すぎて、会場に入る列に並ぶのが少し違和感というか、妙に緊張してしまった。結論から言うと、久々のライ…

2020年・私的ベスト10~音楽編(2)~

2020年ベストアルバム10枚の後半です。順不同! After Hours/The Weeknd After Hours (Deluxe)ザ・ウィークエンドR&B/ソウル¥2241ザ・ウィークエンドはR&Bの最新型と言えるアーティストでありながら、マイケル・ジャクソンをはじめ80年代からの影響を隠し…

2020年・私的ベスト10~音楽編(1)~

2020年にリリースされたアルバムから個人的な10枚をセレクトしました。単純によく聞いたものというだけでなく、時代的な背景も含めて選んだつもりです。順位はつけてなく、順不同です。まずは前半5枚を。 20200101/香取慎吾 20200101香取慎吾J-Pop¥2444本作…

2020年・私的ベスト10~映画編~

10位:1917 命をかけた伝令 1917 命をかけた伝令 [Blu-ray]発売日: 2021/03/03メディア: Blu-ray第1次世界大戦の激戦区であった西部戦線で、ドイツ軍の撤退に乗じて一気に攻め込もうとする連隊に対し「撤退は罠だから攻撃を中止せよ」との命令を託された2人…

楽しそうに時代を駆ける男。

20200101香取慎吾J-Pop¥2444香取慎吾の初となるソロアルバム。「新しい地図」の3人の音楽活動についてはキャンペーン的なリリースはあったもののそこまでガッツリしたものではないという印象がありました。しかしこのアルバムは本気度が違います。J-POPとい…

3月に見た映画の感想など

■スキャンダル gaga.ne.jpFOXニュースの創立者で元CEOのロジャー・エイルズによる女性キャスターや職員に対するセクシャル・ハラスメントを告発した実話に基づく作品。主演のシャーリーズ・セロンが製作も兼ねています。ハーヴェイ・ワインスタインによる性…

2019年・私的ベスト10~音楽編~

遅くなりました。2019年私的ベスト音楽編、アルバム10枚選んでます。 今の時代にアルバム単位で聞いて論ずるという行為が果たしてどこまで有効なのかとは思いますが、その価値があるだろうアルバムを自分なりに選んでみたつもりです。 特に順位はつけていま…

2019年・私的ベスト10~映画編~

今年は昨年よりは多かったけれど、劇場で見た作品は40本程度でした。スガイディノスの閉館という悲しい出来事もあって見逃した作品も多かったです。あと僕は配信見てないので、Netflix限定作品とか取りこぼしてるのも痛いです。『アイリッシュマン』見てない…

アイドルとしてのユニコーン

■ユニコーン ユニコーン100周年ツアー"百が如く" ■2019/11/15@カナモトホールUC100Vユニコーンロック¥2139今年のユニコーンは春にアルバム『UC100V』をリリース、そしてツアーを行った。ツアーは夏フェス期間を挟んで前後半に分かれていて、後半のツアーに…

「昔々、ハリウッドで…」-タランティーノの愛と憧憬について

クエンティン・タランティーノ監督最新作。 1969年のハリウッドを舞台に、落ち目の俳優(レオナルド・ディカプリオ)とスタントマン(ブラッド・ピット)の姿を描いています。そして実在の女優シャロン・テートをマーゴット・ロビーが演じています。1969年8…

『834.194』についての雑感。

https://music.apple.com/jp/album/834-194/1465208767?uo=4&at=1000lvHZ前作『sakanaction』から6年余り。日本のミュージックシーンとしては異例のブランクを経てリリースされたサカナクションの新作『834.194』である。もちろん、バンドはこの間活動を休ん…

私的・80年代の名サウンドトラック5選

DJイベントのためにいろいろと曲を選んでいたら、「そういえば80年代というのはいい映画のサウンドトラックがたくさんあったな」と思い返しました。80年代はいわゆるMTV全盛時代。この時代のヒット曲はマイケル・ジャクソンやマドンナをはじめ、魅力的なミュ…

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO感想(4)~20回目の朝

■2018/08/11@石狩湾新港特設野外ステージ JOY-POPS終わってかえりみちのblue。 #rsr18 #rsr2018ここで各ステージ小休止の時間。RED STAR周りの屋台で腹を満たし、休んでいると花火が打ち上がる。毎年恒例、ありがたや。RED STARでエゴラッピン。エゴラッピ…

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO感想(3)~それは天気のせいさ

■2018/08/11@石狩湾新港特設野外ステージ昨日の夜ほどではないにしろ、まだ断続的に雨は降り続いていました。車で石狩に向かう途中も止んだと思ったらまた降ってくるの繰り返し。天気の変わりやすい会場周辺ではもっと落ち着かない天気になるのだろうと覚悟…

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO感想(2)~雨は夜ふけ過ぎに泥へと変わるだろう

■2018/08/10@石狩湾新港特設野外ステージ ローストビーフ丼。 #rsr18雨は断続的に降り続け、かなり水たまりが目立つようになってきました。そういえば電気グルーヴは1回目のライジングサンのトップバッターだったんだよなあなどと思い出に浸りつつライブス…

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO感想(1)~RAIN-DANCEがきこえる

■2018/08/10@石狩湾新港特設野外ステージ1999年の1回目から数えて20回目のライジングサン。僕にとっても20回目のライジングサン。今年は出てくるアーティストも「20回おめでとう」「20周年おめでとう」という声が多く聞かれました。正確には20周年は来年な…

2018年・私的ベスト10~音楽編(2)~

洋楽編です。邦楽編と同じく順位は無しで、5枚選んでいます。何となくですがジャンル的にうまいことばらけたセレクトになった感じです。 Years&Years『Palo Santo』 Years & Years - All For You2018年はフジロックにも出演したイヤーズ・アンド・イヤーズ。…

2018年・私的ベスト10~音楽編(1)~

明けてしまいましておめでとうございます。本当にもう年々、新しい音楽をじっくり腰を据えて聞くことが少なくなってきました。正直目新しい驚きや意外性に乏しいラインナップになっていると思います。今年は順位はつけていません。邦楽から5枚、洋楽から5枚…

2018年・私的ベスト10~映画編(2)~

5位『ヘレディタリー/継承』 『へレディタリー/継承 』予告編 (2018年)家長であるエレンの死をきっかけに、グラハム家に起こる奇妙な出来事とその顛末を描くホラー映画。確かに血しぶきやグロい場面も多いですが、この作品にはゾンビや猟奇殺人といった一般…

2018年・私的ベスト10~映画編(1)~

今年は映画館で見た作品が少なくて。見たかったやつを見逃して後からブルーレイで見直すパターンも多かったです。なので非常に狭い範囲でのベスト10です。 10位『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』 映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル…

ただの「芸術」ではない。

■Cornelius Mellow Waves Tour 2018 ■2018/10/24@札幌市教育文化会館大ホール昨年のツアーに続き、「Mellow Waves」を冠したツアーが今年も敢行される。日本だけでなく世界中をツアーしてきているので、メンバーとの呼吸も映像とパフォーマンスのシンクロ率…