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- アーティスト: Thee michelle gun elephant
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2000/03/01
- メディア: CD
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彼らのロックンロールは常にギリギリの所で鳴らされる。これ以上行くともう取り返しがつかなくなる、というところでの綱渡りのようなグルーヴ。チバのシャウトもアベのカッティングも常にギリッギリなのだ。そんな切羽詰った感が今作では閉塞ではなくなぜか開放に向かっている。だだっ広い荒野をバイクに乗って突っ走るような感じ。そりゃまんま「GT400」じゃないか。でもまあ、そういうことだ。去年彼らはアメリカを含むツアーを行ったがそのとき見た風景が音として現れているのかもしれない。高速ロックナンバーだけではない。ラストの「ドロップ」は彼らのキャリアにとっても重要な位置を占める曲になるだろう。
「なめつくした/ドロップの気持ち」
全く湿度を感じさせないからっからのブルーズ。こんな曲世界中探したってこいつらにしか鳴らせない。正直前作でもうマックスだと思ってた。でもあっさりとこんなアルバムを出してきてしまった。もうお手上げ。こんなに乾いてて、それでいてドラマチックで、軽くて重くて広くて。一体ライブがどんなものになるのか、今から楽しみで仕方ない。