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- アーティスト: Travis
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2000/04/04
- メディア: CD
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ボーカルのフランシス・ヒーリィが歌っているのはただ一つのことだけである。要するに他者と(あなたと)つながっていたい、世界との接点を保っていたい、という事だ。そのために彼が取れる手段が音楽であり、それはメロディーに託すしかできないことなのだろう。悲しいが、それしか出来ない人間は少なからずこの世界にいるのだし、その音楽に触れることしか出来ない自分もまたここにいるのだ。
このアルバムの曲は一緒に歌ってカタルシスが得られるような類のものではないし、聞いて何がしかのエネルギーが自分に生まれてくるものでもない。一人の部屋で孤独な自分を確認するためのものだ。だから多分そう何度もプレイヤーにセットするアルバムではないと思う。けれどもふとした時に無性に聞きたくなってしまう音楽。絶対に無用にならない音楽。そういうものだと思う。