こういう音好き。アレンジもいいしメロディーもいいし、フロアでかかったら盛り上がること必至。すごく気持ちいいアルバム。なんだけども、なんだけども、何か足りない。なにかこう、あまりにもまっとうすぎる気がする。まっすぐすぎる気がする。ラブ&ピースがあふれてるのはいい。音楽にまかせて踊っている間は、その愛に身をゆだねていればいい。ただ個人的に好きなダンスミュージックって、どれもどこか寂しいものだったりする。クラブでひとしきり踊って、盛り上がった後の帰り道の寂しさがあるものだったりする。パーティーの後はいつもむなしい。このアルバムは音楽が持つ幸福感を余すところなく表現していると思う。それはとてもまぶしいものだ。ただその光は影があってはじめてどれだけまぶしいかがわかるものじゃないかと思う。だからすごくもったいない気がする。これはあまりにもヒネた聞きかたなんだろうか。
ちなみにジャケットは
荒木飛呂彦氏。その割には(笑)、ここにある音はとてもとてもストレートだ。聞いていて頬が赤くなってしまうほどに。