無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

欲しかったのはリアリティ。

アヴァロン Avalon [DVD]

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 キャストの名前がわかんねえ(笑)。というか、ま、それとも関連するんだけど、全編ポーランドで撮影して、キャストも現地の役者をオーディションして、スタッフも向こうの人間を使う。そうする必要があったのだろうかという疑問がちょっと残ってしまった。さすがに映像は凄い。こんな絵の中に日本の役者じゃちょっと違うかな?とは確かに思う。でも設定が近未来のうえに無国籍(どっか外国)では、あまりにリアリティーがなさすぎてイマイチ伝わってこない。言っちゃえば、恐くないのだ。
 仮想現実ゲームの中で殺し殺され、レベルアップし、金を稼ぐ。ワクワクしてくる設定なんだけど、どっか一歩引いて見てしまってる自分に気付いてしまった。例えば「パトレイバー2」は見ていてメチャメチャ恐かった。鳥肌が立った。それは舞台が東京だったからだ。逆にこの映画からはヒリヒリするような生々しい皮膚感とでもいうか、そんなものが感じられなかった。ヴァーチャルではなくて、ただのフィクションだった。