がっくり。

スターリングラード [DVD]

　ジュード・ロウは確かにカッコいい。エド・ハリスの好演で狙撃手同士の対決はそれなりに緊張感あったし、レイチェル・ワイズのおしりも白くてかわいかった。
　しかし、しかしだ。このラストはいただけない。だってだよ、この主人公って、敵の狙撃手を狙う千載一遇のチャンスを寝過ごして失敗するようなやつだぜ？そのせいで親友の少年を敵に殺されちゃうしさ、三角関係の末嫉妬に狂った親友が呵責を感じて自分のために命を捨ててくれてさ、それで何？ハッピーエンドだ？ナメんじゃないよ。何だよそりゃあよ。いい目見てんのお前だけじゃん。実際のヴァシリ・ザイチェフも確かにスターリングラード戦を生き延びたらしいけどさ。戦場で恋に落ちたらしいけどさ。こういう展開はないだろう。戦争の悲惨さなんてどこにもない。主人公とヒロインに都合のいいだけのラブストーリー。これならタイトルは「スターリングラード」でなく「恋に落ちたスナイパー」とかそんなんでいいよ。