Π(パイ)
- 作者: 古屋兎丸
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/05/30
- メディア: コミック
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高校生沢木夢人はかつてデブのオタクだったが、究極のおっぱい=πをこの目で見るためにダイエットし、モデルのような美貌を手に入れる。πとは、外形が円を描き、乳首が黄金分割比の位置にあるおっぱいのことである。このπに最も近い女子高生、田村じゅんとの出会いが、沢木夢人をより深遠で後戻りできないπ への追求へと導いて行く。沢木夢人のπへの執着心は一見の価値がある。人間としてスレスレのネジの外れ方が清々しく、見習いたいとすら思わせるパワーが満ちている。沢木夢人曰く「おっぱいに関して思考すること=宇宙の神秘を解き明かすことに等しい。」である。けだし名言ではないか。世の中のおっぱい星人全てに捧げたい作品である。
本作での古屋氏のタッチは明らかに江口寿史を意識したものだと思う。オマージュと言ってもいい。女の子がかわいいのがうれしい。