無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

高校球児に「ハッスルポーズ」禁止令

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20040727&a=20040727-00000018-ykf-spo

こういうところが僕が高校野球を好きではない理由の一つ。くだらないとしか言いようがない。ハッスルポーズしようが茶髪だろうがロン毛だろうがいったい何が問題なのかよくわからない。「昔は丸刈りが普通だった」とかいう高野連広報の話も、だから何なんだという感じがする。今の世の中で丸刈りを強要する教育が普通だとでも言うのだろうか。自分が昔いやいや丸刈りだったから今の高校球児にも同じ思いをさせてウサ晴らししようとしてるんじゃないかとか勘ぐりたくなる。
もちろん、ストイックに野球に打ち込む姿そのものが高校野球の魅力(エンターテインメント性と言ってもいい)の一要素であることは理解できるが、人形のように感情を押し殺し黙々とプレーする選手を見ていても憐れみしか感じない。じゃなければある種の気味悪さとか。北朝鮮の踊り子見るみたいな感じ。普通に、今の10代の感性やセンスを持っている若い人が野球をやっているからいいんじゃないかと思う。そしてそれをストレートに表に出すことにどんな教育的問題があるのかと思う。甲子園でもホームラン打てばどんどんハッスルポーズでもなんでもすればいい。まあ僕はどちらにしても巨人の選手があのポーズしているのを見ると吐き気がするほどムカつくわけですが。小川直也がやるのはいいけど。
「ヒジ当て、スネ当てといったプロテクターは昔はなかったもの」ってのもひどい話だ。それは当たり前の話だろう。テクノロジーの進化と共にこうした器具も発達してきたんだから。むしろ発育途中の高校生が試合中のケガで一生を棒にふることがないようにこうした安全器具を奨励してしかるべきなんじゃないのだろうか。無茶な日程の中連日連戦で酷使され潰された「高校野球のスター」がこれまで何人いたことか。それを時代錯誤の根性論でいまだに唱え続ける高野連は頭が悪すぎる。時代が変われば高校野球も変わる。受け入れられないなら黙って消えればいい。