無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

NHK総合で日曜19:30〜20:00放送中の「名探偵ポワロとマープル」を毎週見ています。「火の鳥」からの流れでなんとなく見続けていたのですが、犯人役とか脇役で大物の役者がゲスト出演するので話題になっているそうです。

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__342695/detail

そもそもポワロ里見浩太郎、マープルが八千草薫ですから、まあ、他にも俳優が出るのはわかります。が、問題は声だけだと明らかに聞くに耐えないひどいことになってしまう例があるということです。NHK宇多田ヒカルピノコ(*1)から何も学んでいなかったようです。及川ミッチーとかあまりに無表情でどうしようかと思った。加藤雅也も結構ヤバい。時代劇とかで大げさな演技をするような人のほうがまだいいんですよ。松方弘樹とか。あとぼそぼそと喋る系の人はやっぱりダメ。林隆三とか。そもそも声だけで芝居を成り立たせなくてはならない声優と、表情や体の動き全てで表現する役者とでは求められる資質がやや違う気がします。単に大物俳優だからアニメでもOKってわけには行かないのが難しいところですね。やっぱり専門の声優さんで固めたときのほうが明らかに聞いてて違和感がないのですよ。
さらに言うと僕はこの「ポワロとマープル」はキャラクターデザインが全体に可愛すぎていまいちなじめません。原作ひとつも読んだことないし。ていうかこのポワロとマープルというのは作者が同じだけで違う話ですよね。無理矢理それを繋げるキャラとしてマープルおばさんの甥の娘(なんだそりゃ)であるメイベルという女の子を登場させ、彼女がポワロの下で働くという設定になっているのですが、こいつがまた事件解決にクッソの役にも立たないのに毎回でしゃばってきてぶっちゃけウザい。一応萌キャラなのこれ?どうなの(*2)?それ以上にウザいのがオリバーとかいうアヒル。何科何目だおまえ。じゃあなんで毎週見てるのかという感じですが、なかなかにツッコミどころが多くて飽きません。オープニングとエンディングで久々に山下達郎の新曲が聞けますし。あと、オープニングのラストシーンでポワロとマープル(オッサンとババア)が見つめあうシーンがあるのですが、見るたびに「この二人ってそういう仲?」と思ってドキドキしてしまいます。ちょうど山下達郎が「I love you〜」って歌ってるし。つまり結局僕が言いたいのはいくつになっても人間ときめきを忘れたくないですねということです。うそです。

(*1)ここのネット配信版ブラックジャック宇多田ヒカルピノコを演じています。サンプル映像では聞けないのが残念。聞いたらマジぶっ飛ぶ。
http://impress.tv/bj/free.htm

(*2)メイベル萌サイト(・∀・)ハケーン。
http://sakusaku.sakuratan.com/cat_sub1_west.php