フォースと共にあらんことを。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: DVD
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もちろんこの重い結末があるからこそ、エピソードIVは“A NEW HOPE”というそのサブタイトルも含め、28年前とは全く違う物語として蘇ることになる。映画の最後。パドメはその命と引き換えに双子の赤ん坊を産み落とし、双子はルーク、レイアと名づけられる。レイアはオーガナ議員に養女として迎えられ、ルークはタトウィーンの叔父に引き取られる。オビ=ワンはタトウィーンでルークの成長を見守ることにし、ヨーダは帝国の手が及ばない辺境の惑星ダゴバへと身を落とす。(そして双子の存在を隠すため、C-3POのメモリーはリセットされる。)スター・デストロイヤーの艦橋には皇帝とダース・ベイダーの姿。そしてその視線の先には建設中のデス・スターが…。
…すべて、エピソードIVの前提となった設定がラストにフラッシュバックされ、映画は幕となる。このダイジェスト的なラストは急ぎすぎの感もあるが、これはこれでいいと思う。物語はあのダース・ベイダーのマスクが登場した時点ですでに終わっているのだから。このエピソード3の内容だけを語ってどうなるものではない。最初の公開から28年、全6作に及ぶ壮大なサーガがここで一つの円環を結び、終焉したのだ。そのロマンこそがスター・ウォーズという作品の根幹だったのではないかという気すらする。少なくとも全作見ている人ならさほどの思い入れがなくても何がしかの感慨が胸に去来するだろう。マニアの方々はいかばかりか、と思う。映画館から帰ったら、まずエピソードIVのDVDを見直したくなる。そしてこのエピソードIIIのDVDが発売されたら、エピソード I〜VIまで一気に通して見たくなるのだろう。それを考えただけでまたワクワクしてくるのである。