無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO〜(1)怒髪天を衝く。

■2005/08/19@石狩湾新港
 今年の石狩は前日、前々日から天気予報を見るとどう考えても雨が降ることになっていた。昨年も雨だったのでかなり行く前からダウナー気味ではあったのだが、それはそれとして楽しむしかない。ていうか行けばきっと楽しい。案の定起きてみると曇天。そして雨。まあ、何とかなると思い例年のごとく連れと共に出発。これまた例年のごとくnyoさんご夫妻と合流、と行きたい所でしたが旦那さんが急な仕事のため夕方からの参加だそうで、nyoさん1人を車で拾って会場に向う。駐車場の場所も昨年とほとんど一緒。しかし、今年は会場に近いほうのエリアに止めることができた。会場に着いたのは 9時前くらいだったけど、まだ全然余裕。開場待ちの列も昨年に比べればはるかに短い。家を出るときにはちらちらと雨が降っていたのだけど石狩は降っていなかった。いつ降ってきてもおかしくない雲がどんよりと空を覆ってはいたが。なんだかんだと時間をつぶしつつ会場に入る。昨年と同じ要領で会場外テントサイトチケットを引き換えて、荷物を引きずりながら延々と歩く。サンステージ横から橋を渡ると、いきなりアーステントが現われる。ここが今年大きくステージ配置が変わった点だ。これは昨年、ムーンサーカスからの音がダダ漏れだったことに対しての措置だと思う。やっつけ程度に舗装された道路を歩いてゆくと、今年新設のブラックホールテントが見えてくる。真っ黒なその佇まいはフェス会場の中で明らかに異質だ。そして昨年物販ブース等があった場所にレッドスターフィールド。昨年だとフィールドの外で立ち止まってステージを見る人が多くなると一気に通路がふさがってしまい、サンステージ側のエリアに行くための導線が機能しなくなってしまうことがあったのだけど、今年の配置だと通路とフィールドの間にかなりスペースがあったのでその心配はない。ムーンサーカスは気兼ねなく大音量で盛り上がれるし、今年のステージ配置は今までで最も成功していたんじゃないだろうか。 会場外テントサイトに着き、さっそくテントを貼る。nyoさんのも手伝って貼る。ここまででまだ1時過ぎくらい。順調すぎるくらい順調だ。一休みした後、ゆっくりと会場を歩き回る。そしてまずは腹ごしらえだ。まずはお約束のケバブ、そしてナシゴレン。もちろんビール。天気は曇ったりちょっと晴れたり。海の近くなのもあって元々天気は不安定なのだが、今年は特にひどい気がした。
 
 まずは一発目、怒髪天を見にグリーンオアシスへ。そういえばここは昨年1回も行ってないんだった。2年前のRSRFESでは175Rをアーステントに回し堂々とメインステージを張っていた怒髪天。自分達でも「2003年最大の冗談」と言っていたが、今回は堂々、最も小さいステージでの登場である。この落差。いや、別に僕はどのステージであれそんなモノは関係ないと思っているけれども、増子兄さんがいちいちMCで同時刻にサンステージでやっていたスカパラに対して「電源抜いてやる」とかツッコミを入れていたのが可笑しかった。「駒大苫小牧勝ってるぞー!」この日、甲子園準決勝だった地元北海道の試合速報で一気に盛り上がる。そのまま「情熱のストレート」でスタート。グリーンオアシスからはみ出た観衆を爆笑と興奮に包む彼らならではのステージ。「雑草挽歌」「愛の嵐」「ロクデナシ」そして「宿六小唄」と、新旧ないまぜのセット。圧倒的に楽しい。そして泣ける。リズム&演歌ここにありである。「酒燃料爆進曲」に、「コントライフ」と来てラスト、これがなければ始まらない「サスパズレ」の大合唱。増子兄さんは「まだテントにいるやつらがいるんだよ!お前ら、あいつらをテントから出すぞ!テントに向って歌え!」と言い、マイク引っ張ったままステージ後方まで人波かきわけて出て行ってしまった。そして観客全員でテントのほうを向き「らーららーらーらーらららー」の大合唱。なんだこれ。楽しすぎる。最高だ。いきなりテンション最高潮。怒髪天に感謝でした。