無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

 式本番、ではなくその前に行う写真撮影の衣装決めを行いました。本番では着ない和装の衣装を主に。嫁さんの衣装は種類や色もたくさんあるのでああでもないこうでもないととっかえひっかえして熟考するわけですが、新郎の衣装などあっさりしたものです。2着着てみて「じゃ、こっちで」みたいな。まあ、どこの結婚式でもそんなものなのでしょう。
 生まれてこの方正式な紋付というのは着たことがないのでそれはそれで楽しみです。黒と紺があったのですが、紺の方はどう見ても呉服屋の若旦那になってしまうのであっさり却下。嫁さんが白無垢なのもあって黒にしました。まあ、普通そうだよね。

 ところで、衣装屋さんの見本写真の中になぜか谷佳知・亮子夫妻の和装の写真がありました。なぜヤワラちゃん?と思ったのですが、あれはきっと衣装を選びに来たお客さんに「これよりはマシだ」と、自信をつけさせるための限度見本なのだという結論に至りました。そう指摘すると店員のお姉さんは引きつった笑いを浮かべていたので多分間違いないと思います。