無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。


 ドラゴンズとのオープン戦。今年は昨年単身赴任だった分できるだけ札幌ドームに観戦に行こうと思ってますが、その第1弾です。オープン戦とは言え、パ・リーグは1週間後に開幕を控えているし、スタメンオーダーも本気モード。昨年の日本シリーズと同じカードということもあり、オープン戦とは思えない緊張感が漂っておりました。
 写真はちっこくてよくわからないかもしれませんが、練習中の中村ノリ。205番というB・Bと大して変わらない背番号が何度見ても違和感抜群でいい。当然のようにスタメン・サードで5番に座り、支配下登録も間違いなしの様子。立浪がDHで、森野がレフト。森野としては立浪から奪い取ったサードのレギュラーをいきなり奪われてレフトに回されたのだから面白いわけがないでしょう。しかし僕は森野を応援してます。あの、サンダーバードの人形のような下くちびるを応援しています。頑張れ森野。練習は嘘をつかないということを証明して見せろ。

 試合はダルビッシュと川上という、開幕投手当確同士の先発でスタート。まさに昨年の日本シリーズの再現を見ているよう。ダルも憲伸も生でピッチングを見るのは初めてなので感激。ダルビッシュはやや高めに球が浮く立ち上がりだったけども150km近いストレートをばしばし投げ込んで三振の山を築く。憲伸も球速自体は140そこそこながらほとんどまともな当たりを打たせない。両投手とも開幕に向けていい流れで来ているようです。序盤はいずれもチャンスらしいチャンスが全く無かったのですが、5回の攻防は見応えがありました。5回表、立浪のタイムリーかと思う当たりを稲葉が好返球でランナーを3塁に足止めし無得点。その裏、今度はドラゴンズがセンター李の守備でランナーを足止め。全く同じようなケースで相手のチャンスを潰すという、守りのチーム同士の戦いらしい緊迫した試合展開でした。
 両チームとも問題は打線。ドラゴンズは韓国の安打製造機という触れ込みで入団した1番・李丙圭が全くチャンスを作れない。やはり荒木井端の1・2番の方がいいのじゃないか。福留もウッズも全くまだ本調子ではないようだし、打線はまだまだのようでした。ファイターズは田中賢介ひちょりの1・2番入れ替えがいまいち機能していないような気が。そしてやはりヒゲの抜けた穴というか、打線に迫力を欠いた気がします。グリーンってプロフィールでは176cmで僕より背が低いのですが、実際見ると確かに小さい。これではあまりホームランの量産は期待できなそう。少ないチャンスをどうにかものにして投手陣を軸に守りきるという戦い方になりそうです。

 憲伸は5回でお役御免。そして6回からは山本昌という、オープン戦ならではの豪華リレー。(木元のユニフォーム着てたけど)ドラゴンズファンとしては感涙ものでした。そして山本昌も味のあるピッチングで、ファイターズ打線を零封。バッターが軒並み130kmちょっとのストレートに振り遅れる姿はちょっと圧巻。すごいこの人。あと9つ、頑張ってほしい。
 試合は0−0のスコアレスドローで引き分け。久々の札幌ドーム観戦はやっぱり楽しかったですねえ。次は本拠地開幕シリーズの裏金ライオンズ戦です。