無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

スペイン道中記(6)

 バルセロナは快晴。そして、暑い!北海道ならほぼ真夏に近いくらいの陽気。バルセロナ観光初日は、ガウディ行脚の旅をテーマに設定。というわけで、これが見たくてスペインまで来たんだ!と嫁の鼻息も荒いサグラダ・ファミリア聖堂へ。地下鉄の駅から出ると、まさに目の前にガウディな建築物。でかい。すごい。面白い。とてつもない威圧感。観光客の数もすごい。一説には完成まであと100年かかると言われたこの建物は、実際には現在急ピッチで工事が進んでおり、あと20年ほどで完成の予定だそう(それでもそんな先なのか)。なので、観光客がいようが何だろうが、鉄骨バリバリクレーン大活躍、ガリガリドッカンドッカン音もすごいです。ヘルメットかぶったおっちゃん方が普通に出入りする風景は、想像以上に工事現場モード全開でした。

入場料は8ユーロ。でも、ガウディ博物館との混合チケットだと9ユーロ。プラス、エレベータ料が2ユーロかかります。エレベータは2基あるのですが、どちらも結構な混み具合。なんたって一度に昇れる人数がせいぜい6〜7人なので混雑も致し方ないかもしれません。昇ってみると、特に展望広場のようなものがあるわけでもなく、単なる吹きっさらしの細い通路があるだけ。高所恐怖症の人にはこれはつらいだろう。とりあえずその通路でバルセロナの街を展望。あとからどんどんエレベータで昇って来る人がいるので長居をするわけにもいかず、さっさと階段で降りる。階段も狭く、一人通るのが精一杯。世界中の観光客の方々のメモリアル落書きがそこかしこに書かれていましたが、当然日本語のものもありました。下の写真は中でも秀逸だったものです。10ユーロは高い、と思うかどうかは人それぞれ。
 
 しかし、「ガウディ最高」と書きなぐる気持ちも分からないではありません。どう考えても凡人が設計したとは思えない超絶フリーキーな建築物でした。地下の博物館には完成予想図や模型も展示されてました。20年後にまた行ってみるのもいいかもしれません。
 サグラダ・ファミリア近くのレストランで昼食を取ったあと地下鉄で移動し、カサ・ミラへ。あまりにも普通に街中の一建物という感じで鎮座しているので、気づかないほどでした。カサ・バトリョも同じ。札幌で言ったら駅前通りみたいなところに建ってるわけです。中に入ったりすることもできたのですが、外から写真撮っただけでスルー。バスに乗り、一路グエル公園へ。バルセロナの地下鉄・バスはどちらもやはり一律1ユーロ。しかし、10回回数券が6.9ユーロで買えます。しかもクレジットも使える。これは結構便利。2人で使い回すこともできるし、格安でした。
 グエル公園はガウディが設計した公園で、ガウディの元自宅が博物館になっています。たくさんの観光客が訪れるので狭かったですね。中の建物や公園の設備など、いかにもガウディっぽいぐにゃぐにゃな感じでした。広場からはバルセロナの街も見渡せて、いい眺めでした。公園内にはストリートミュージシャンというか、観光客相手に演奏している人がたくさんいました。これが、結構どの人も上手い。日本の若者はもっとがんばらないとダメですよ。
 
 再びバスで街中に戻り、やはりというかなんというかエル・コルテ・イングレスへ。もうここに来ないと一日が終わりません。