無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

スペイン道中記(7)

 バルセロナ2日目はまずカタルーニャ美術館へ。美術館自体は非常にきれいな建物だったのですが、地下鉄の駅から美術館までの道が何かの展示会の準備中だったらしく、軒並み工事中でした。美術館はいわゆるモンジュイックの丘の地域にあり、バルセロナが一望できるかなりいい眺めでした。美術館には日本語の音声ガイド貸し出しもあり、退屈することなく見ることができるのですが、嫁と僕の借りた2台のうち1台が時たま音声が出てこないことがあって困りました。2人で交代で聞いたりして。とりあえず一通り見たのですが、すでに昼を回っていました。もっとゆっくり見ようと思えば見れるくらいですね。

 モンジュイックの丘といえば、ということでオリンピックスタジアムへ。サッカーか何かの試合があるのか、結構人が集まっていました。そしてここも工事中でした。スペインで工事していない場所は無いのかというくらい、工事好きな国です。一応、スタジアム内もタダで見れるようなので入ってきました。そこからフニクラというケーブルカーで街中へ戻ります。ガイドブックにあったレストランで遅めの昼食を、と思ったのですが、ちょっと遅すぎてもう昼は終わったよとのつれない返事。仕方がないので近くの別の店に行きましたが、ここが結構美味しかった。パエリアが最高でした。
 毎日毎日エル・コルテ・イングレスではちょっとアレだろう、ということで、カタルーニャ広場を挟んだところにある「エル・トリアングレ」という大型ショッピングセンターに移動。ここの目玉は、「フナック」というCD・本屋。とにかく大きいのと、CDショップでは商品についているバーコードを試聴機のリーダーに通すだけで店にあるほぼ全ての商品が試聴できてしまうというシステム。これはいい。日本でもぜひ導入してほしい。スペインのロック・ポップスで面白そうなものがないかと思い、いろいろ試聴してきました。何枚かを厳選し、購入。値段はモノによっていろいろですが、アルバムならおおよそ14〜16ユーロくらいのようです。嫁はと言えば、なんだかよくわかりませんが、「BUDDHA BAR」とか言うジャケットに仏像の写真がどどんとプリントされているインストもののCDを購入。聞いてみると、チルアウト系のアンビエントなテクノというかそういう感じ。スペインまで来てこれを買うのか、と思いつつ夫婦合わせてカードで買ったら165ユーロ。スペインでの一番大きな買い物でした。

 そして、やはりエル・コルテ・イングレスにも立ち寄る。嫁はいくつも試着しつつ、2日がかりで選んだ下着を購入。海外だからか何か知りませんが日本では絶対に買わないような派手目のものを買っておりました。CAMPERというスペインのブランドの靴も買いたかったのですが、どうしても嫁のサイズだとキッズになっちゃうんですな。海外の場合。とりあえずここではピンと来るものがなく、明日に全てをかけることに。女の執念です。