魔法を信じるかい?
- アーティスト: 曽我部恵一BAND,曽我部恵一,上野智文
- 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
- 発売日: 2008/04/15
- メディア: CD
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歌詞はどれも日常の風景とそれに対する素直な心象を綴ったようなものだが、曽我部らしい詩的なロマンやちょっとファンタジックなスパイスが効いている。全くと言っていいほどてらいがなく、真っ直ぐに鳴らされている。そう鳴らされなければいけない曲ばかりが収められている。本作での曽我部のボーカルはかすれまくっている。そういう風に歌わなければいけない曲ばかりだからだ。そうすることでカッコよくなる曲ばかりだからだ。「魔法のバスに乗って」も、このバンド編成で曽我部がラップやるってどうよ?っていう曲なんだけど、これ以外に正解がないだろうというくらい完璧なポップソングになっている。このアルバムの音はほころびだらけだけれども、だからこそタイトル通りキラキラと輝いている。文字通り、魔法がかかったかのようなアルバムだ。
遅く来た青春?いや、青春に遅いも何もない。曽我部は今が青春真っ只中である。サニーデイの名曲「青春狂走曲」のカバーは、あの当時よりもむしろリアルに聞こえる。曽我部恵一は僕と同級生である。まいったねえ、どうも。