無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

R-1グランプリ2009決勝

 残業禁止のご時勢なので、リアルタイム更新。R-1もとうとうゴールデンタイムに進出かあ。ショートネタブームの中でピン芸にも今まで以上に注目が集まっているってことなんでしょうね。今回は本命不在と言われているけど、今回の優勝者はM-1チャンピオンのように露出がグンと増えるかもしれないです。第1回チャンピオンのだいたひかるなんかは完全涙目だろうなあ。
 優香かあいい。江川達也が審査員ってのはよくわからないな。文化人枠?堺正章も微妙だ。
夙川アトム
 今回は赤ずきんちゃん。これ、何パターンでもいけますよね。チャンバーがずきん赤のバーター(笑)。いつも思うけど、オチがなし崩し的。他のメンツよりもトップバッターとしてのマイナスは少なかったかも。87点。
 あ、今回は審査員全員の得点が出るのね。M-1と同じ方式だ。
岸学どきどきキャンプ
 噛まないかだけが心配。突撃となりの晩ご飯ネタ。笑いどころで自分もちょっとニヤッとするのが気になるなあ。最後ウンコネタかよ!出てきた瞬間から面白いけど、その分メリハリに欠ける。89点。
バカリズム
 都道府県ネタ。持つとしたらこう(笑)。絵が上手い。ここが夙川アトムとの違い。愛媛ギター(笑)。毎回違うネタでしかもレベルが高い。さすが。96点。
 「栃木県を投げてたのがサウスポーだったから一点足した」関根勤さすがすぎる。彼が審査員でよかった。しかし、672点を超えるのは並大抵のことではない。バカリズム、このまま行っちゃうかな?
エハラマサヒロ
 ラップしてるとリップスライムRYO-Zにちょっと似て蝶。こういう若いヤツ、いそうだよなあ。ワチュゴナセイグッバイ(笑)。上手い。もうちょっと長く見てたい。ここに矢野顕子のモノマネを突っ込む力技があれば無敵。95点。
 675点!いきなり最高点。バカリズム散る。・・・これ、M-1みたいに最終決戦があるわけじゃないのならやっぱり最後まで点数隠しといた方がいいんじゃないのかな。目指す点数がわかった状態でネタに入るのって、フラットじゃないと思う。
■サイクロンZ
 初見。広末か。トトロ無理矢理だろ(笑)。面白い。よく考えられてるし、練習もしてるんだろうな。曲のセレクトがことごとく微妙だけど。93点。
鳥居みゆき
 コックリさん怖すぎる(笑)。ずいぶん喋るようになったなあ。意外としっかりしたネタ。でもやっぱりヤバイな。こんなのファミレスにいたら間違いなく直視できない。86点。
 宮迫やほとちんこスープが何をしゃべっていようとももう優香の胸元にしか目が行かない。
鬼頭真也夜ふかしの会
 初見。劇団の俳優さんですか。本の紹介ネタ。いっぱいオラって言う(笑)。ちょくちょくマンガネタはさむのが個人的には好き。最後のドカベンの大ネタも面白いけどオチとしては弱いかな。91点。
COWCOW山田與志
 テニスの得点係ネタ。爆笑はしないんだけど、なんかホンワカしますね。笑顔のゴルゴが新鮮。エハラとはまた違うけどずっと根底に音楽が流れてる。リズムで引き込まれます。94点。
あべこうじ
 特に違うネタや仕掛けを用意するでもなく、自分の話芸のみで勝負する潔さ。あべこうじがちょっとカッコよく見えた(初めて)。テンポいいし流暢だし、スタンダップコメディのお手本。当初の意味において一番R-1らしいかも。95点。
中山功太
 時報に合わせてワンフレーズを重ねていくネタ。仮に同じネタでもプレゼンの仕方でいくらでも面白くなるという好例では。彼も安定していいネタを出してきますね。力がある。95点。

 最後逆転で中山功太優勝。個人的にはバカリズムが好きだったけど、ネタの完成度と見せ方などのトータルでは納得の結果。最後も泣きそうになりつつも笑いを取ろうとする根性が天晴れ。初期からこの大会出続けてる功労者だし、報われて良かったと思います。おめでとうございます。全体的にはレベルの高い大会だったのでは。これなら次回以降もゴールデンでやれるでしょう。ショートネタ番組でひとつふたつウケを取れるくらいでは勝ち抜けない、ということがこの時間帯に全国ネットで示された意味でも有意義な大会だったと思います。
 でもやっぱ、前述の通り、最後に全員が集まってドキドキの審査発表の方が良かった。緊張感がちょっと薄れるというか。その都度点数発表するなら、上位2名か3名でラスト決戦のM-1方式の方がいいと思います。