無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

ユニコーンらしさ。

 ユニコーンのツアーチケットは近年稀に見るプラチナぶりで、北海道厚生年金会館2Daysもオフィシャル先行・e+プレオーダー1次2次と全敗し一般発売当日もe+・電話ともに繋がった時には時すでに遅し。ヤフオクでも結構とんでもない値段になっていたりする。3/24にZepp Sapporoでの追加公演が発表となり、現在プレオーダー申し込み結果待ち。ここが外れたらホントに腹括るしかないなあ。一般発売あるなら並びますよ。まー、でも、夏フェスにも来るかもしれないし、案外来年あたりまた何てこと無い顔でツアーしてたりするのかもしれないし。その時には今のこの騒ぎはいったいなんだったんだろうみたいなことになってるのかもしれないし。だってねえ、ユニコーンて確かに解散前も人気あったけど、民生が今も自嘲気味に言うようにそんなにCDバカ売れしてたわけでもないし、ライヴのチケット取れないほどだったわけでもない。やっぱり、解散後の民生があまりにも日本のロックシーンでトップのポジションに行ってしまったせいでユニコーンというバンドが変に神格化されすぎてしまってるような気がする。
 しかし、いろんなブログとか雑誌とか読んでると、「ユニコーンらしい」とか「ユニコーンっぽい」とかの言い回しが多いこと。なんか、困ったらとりあえず「ユニコーンらしい」って書いとけばいい、みたいな風潮があるような気がする。でも確かに「ユニコーンらしい」としかいいようがない部分があるのは間違いないんだけれども。それでも、我々みたいな素人はともかく、プロの物書きの皆さんはそこをなんとか別の言葉に置き換えてみてはもらえないだろうか。
 で、とりあえず『シャンブル』初回限定盤についてくるDVDを見た。レコーディングのドキュメントなのだけど、基本ものすごくイイカゲンにやっているようで、でも出てくる音はものすごくキチンとしていてカッコいい。歌入れのときにその場のノリで歌詞を考えたり、アルバムタイトルの決め方もものすごくイイカゲンなのだけど、終わってみるとこれしかないだろうと思えてしまうのも不思議でしょうがない。そしてメンバー5人がすごく楽しそうに笑いながらレコーディングしている姿がそれだけでうれしくて感動的。レコーディングしてるのを秘密にしなければならないのでホーン入れたいけどゲスト呼ぶわけに行かず、自分たちで下手くそなラッパ吹く場面など最高すぎる。そこがなんともユニコーン「らしい」。はい。

シャンブル【初回生産限定盤】

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