無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

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Cold Edge e.p.

Cold Edge e.p.

 9mmのニューシングル、「Cold Edge e.p.」には、またしてもライブ音源がついている。しかも、9月9日に行われたばかりの武道館公演が56分以上収録されている。このスピード感と過剰さはいったい何なのだろう。これはもう彼らの芸風(と、あえて言わせてもらう)として確立してしまった感がある。いてもたってもいられず、こうして速攻で感想を書いているというわけだ(でも、この後はまた数ヶ月前の感想に戻ると思います)。
 今回の作曲者は瀧ではなくベースの中村和彦である。『VAMPIRE』でも彼の曲はあったが、それよりもさらにメロディーの輪郭がはっきりし、言ってしまえばシングル向きの曲として全く違和感のない曲になっている。バンド内に複数のソングライターがいるバンドは数あるが、ソングライターごとに曲調が分かれるのが普通だ。少なくともここまで、9mmの場合は誰が作っても9mmの曲としか思えないものになっている。これは個々のソングライターの能力云々の話ではなく、バンドとしての一体感がそうさせているのだと思う。4人一人一人がどこまでも9mmなのだ。
 しかし、改めてこのスピード感には敬服する。3週間前の武道館の音源を圧倒的なボリュームでシングルに収録してしまうという力技。思いついたことや撮った写真をすぐにブログやtwitterにアップするように彼らは作品を作っているような気がする。この更新はいつまで続くのだろう。多くのブログがそうであるように、更新すること自体に意味を見出せなくならない限りは続くのだと思う。