無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

楽天フロントがひどすぎる件。

 仙台Kスタでのシーズン最終戦。試合はソフトバンクが勝ったのだが、最終戦である。この後は本拠地でCSもある。1年間応援してくれたファンに監督が挨拶するのが通例、というか当たり前である。そのつもりでスカパーを見ていたのだけど、仙台市長とかからの花束贈呈のみで監督挨拶も選手会長挨拶も無し。選手がスタンドのファンに挨拶することもなくあっさりとセレモニー(と、呼べるほどのものかどうかは分からないが)は終わった。
 あまりにもひどすぎる。いくら、野村監督が今年限りで退任が決まっているとは言え、いや、逆に決まっているからこそだ。応援してくれたファンに監督が最後の挨拶する舞台くらい用意するのが当然だろう。ファンにしてみれば初めてチームをCSに導いた監督に気持ちよくプレイしてもらいたいと応援したいだろうに。ロッテだって、最後の最後にファンがフロント批判の横断幕をあげるなどしてゴタゴタしたが、きちんとバレンタイン監督にすばらしいセレモニーを用意したじゃないか。
 楽天フロントはプロ野球チーム運営というものを、ファンというものを舐めているとしか思えない。最下位のチームだって本拠地最終戦の後は監督の挨拶くらいするし、今年で引退する選手の花道くらい作ってやるのが普通だ。選手もファンも、いったいどんな気持ちだったのだろう(23時現在、まだ、球場で納得できないファンが抗議を行っているらしい)。これからCSを戦うというのに、こんなことがあって監督と選手は冷静に試合に臨めるのだろうか。ファンは素直に応援することができるのだろうか。フロントはそういうことを考えているのだろうか。昨日、ファイターズの最終戦を見たからというわけではないが(ファイターズのセレモニーが特に素晴らしかったと言うわけでもなく、別に普通のことだったと思う)、あまりにもひどすぎて言葉が出ない。
 ロッテのファンによるフロント批判はちょっと的が外れていたので不快感を覚えたが、これで仮に楽天ファンが「フロント死ね」的な横断幕を掲げたとしても仕方がないと思う。それくらいひどい話。楽天の初代監督である田尾安志氏がいまだにフロントへの恨み節を言っていることがあるけど、これ見ると分かる気がする。フロントが野村監督にいい思いをしていないのは事実としても、それとファンの思いは別物だ。ファンの思いをないがしろにして現場に強権発動するようなフロントは客商売を行う資格がない。近鉄だって、こんな球団に取って代わられる為に消滅したのではやるせないだろう。僕は他球団のファンだが、情けない気分になる。楽天のファンの思いはいかばかりか。