死してなおキング・オブ・ポップ。
- アーティスト: マイケル・ジャクソン
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2010/12/15
- メディア: CD
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エディ・カシオがプロデュースした、いわゆる「カシオ・トラック」と呼ばれる3曲のボーカル偽者疑惑など、少なからずいわくつきの曲集ではある。それでも、マイケルがこれらの曲のレコーディングを行っていたことは紛れもない事実であり、最終的に彼のGOサインが出ていなかったとは言え、こうしてファンがこれらの曲を聞くことが出来たのは喜ぶべきことだろう。個人的には、あまりスキャンダラスなゴシップネタには興味がない。マイケルはそういうところから永遠に解放されたのだから、もういいじゃないか。
マイケル・ジャクソンの遺産管理団体とソニーは、マイケルの未発表曲を中心としたアルバムのリリースについて10枚分の契約を交わしているという。ということはそれだけの音源がまだまだ眠っているということだ。有名なところだとフレディ・マーキュリーとレコーディングしたものなんかがそうだろう。そうした音源が世に出ることで、むしろ今までよりもマイケル・ジャクソンという稀代のポップスターの本当の素顔が見えてくるような気もする。完璧主義者だったマイケルが出していなかったものをここで出すのは彼の意に反するのではないか、という批判もあるが、元々オフィシャルにデモバージョンなども彼はリリースしているし、仮に100%の状態まで作りこまれていなかったにせよ、これらの曲を発表することは少なからぬ意義はあると思う。
国内盤は日本有数のマイケル・フリークとして知られるノーナ・リーブス西寺郷太氏の詳細な解説がついているので、このためだけでも国内盤を買うべき。