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無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO感想(2)〜夏の日の午後

■2011/08/13@石狩湾新港

 今回使用したレンタルテントは4人用で、毎年使っていた2人用に比べれば格段に大きいのだけどさすがに男4人が一度に寝るのは厳しい。むさい。そしてやはり暑さで目が覚める。昨日以上の暑さと快晴じゃないか?というくらいのいい天気。起きると、ちょうど僕以外のメンバーは風呂から帰ってきたところだった。何やかやしてるうちに10時になったので、祭太郎のラジオ体操へと向かう。まだ折り返し地点というのに、太郎の声はすでにガラガラだ。そして、ラジオ体操、人数が多い!その場の人間全員で手をつなぎ、電気信号(低周波治療器っぽいピリっとしたもの)を伝えるエレキテル実験を行う。ある意味、彼の本領ともいえる前衛パフォーマンス、なのかこれは。よくわからんけど、あまり電気は感じなかった。おなじみの安田成美「風の谷のナウシカ」もあり、朝からいろいろ笑かしてもらった。今やこれもRSRの恒例行事。

 レッドスター横のフードエリアにSleeping Fish君と朝食に移動。昨年食べてノックアウトされたベーコンエッグピザ再び。やはり美味い。朝にしてはカロリー高いが、まあすぐ消費するでしょう。と信じたい。その後はテントに戻り、ブラブラと会場内を散歩。あまりに暑いのでいちごけずりに並ぶ。そして喰う。うまい。そして、13回目のRSRにして初めて、缶バッジガチャガチャに挑戦。バッジおじさんことメガネ(ry君に頼み込み、欲しかったまりんのバッジをゲット。これで十分。しかし、バッジ交換エリアのあの熱気はすごい。一人一人の執着心がハンパない。怖い。素人の一見さんが簡単に手を出してはいけない世界だということがよくわかった。僕は今まで通りこの世界には足を踏み入れずに静かに暮らそうと思いました。
 サンステージトップの氣志團を待つためにスタンディングエリアに入るのだが、日差しが熱い!ちょうどステージ向かって右側から直射日光が来るのだけど、確実にこっちだけ日焼けヒリヒリの予感。さあ氣志團。個人的には、実に数年ぶりのライブになる。ブログをたどると、2006年4月1日の横浜アリーナ以来だ。その間、実質的に彼らが姿を消していた時期もあったし、ぶっちゃけお茶の間的にはすでに消えたバンドなのかもしれないけど、最新作『木更津グラフィティ』は彼らの目指すところが全く変わっていないことを示した快作だったし、絶対いいライヴになるだろうと思った。その期待は当たっていた。彼らは変わっていなかった。あの氣志團だった。「オーライ」から「オムライス」「オムロン」「大村昆」に至る恒例のMCもそのままだった。そして、要所要所で笑いをとりつつも、ロックンロールへの信頼だけは失わず、ギラギラした目でピリオドの向こうを目指す、愛すべき6人がそこにいた。「房総与太郎組曲」では綾小路翔早乙女光が肩車された状態で巨人となって出てくるという演出。そして一度袖に二人がはけた後ランマボーカルで「330」をやってくれたのだけど、これがやっぱり胸キュンの名曲。「ワンナイ」のブレイクでは、サビを歌ってくれないファン以外の観客に向かって自虐ネタで大合唱を懇願する。この当たりのツボを押さえた客いじり、MCの上手さはさすが。演奏が終わった後も「まだ帰りたくないぜー!」とTRFの「BOY MEETS GIRL」をバックに客を煽る綾小路をスタッフが強制退場させるという演出(?)があった。終わってみれば「さすがこれぞ氣志團」というパフォーマンスだったと思う。なんか、これを見て久々に氣志團熱が上がってきた。

氣志團 SetList
1.スタンディング・ニッポン
2.キラキラ!
3.Baby Baby Baby
4.D×D×D
5.愛 羅 武 勇
6.房総与太郎組曲 〜Quarrel Bomber〜
7.330
8.俺達には土曜日しかない
9.愛してナイト
10.One Night Carnival
11.My Way


 暑いので再びいちごけずりに並ぶ。するとフォロワーさんに遭遇。今年は顔見知りのフォロワーさんも増えたので、そこかしこでいろんな人に会った。クリスタルパレスにて撃鉄。なんと、初年度から13年連続参加の自分にとってはこれが初クリスタルパレス。今まで何度も行こうと思ったのだけど、すぐに入場規制がかかるのでなかなか縁がなかったのだ。今回は30分前から中に入りじっくりと待つ。日差しから逃れるためにここに避難している人もいたようだ。
 撃鉄。名前は聞いていたけど、実際に見るのは初めて。音はガレージっぽいジャンクな音で、曲のメロディーもぶっちゃけ無いに等しい。気合い一発、勢い最重視のバンド。とにかくボーカル天野ジョージの存在感に打ちのめされた。鍛え抜かれた肉体は獣のような野性味を醸し出し、鋭い眼は獲物を狙う猛禽類のようである。正直、曲の記憶なんてないのだ。天野ジョージがステージ横の梁をよじ登り、まっ逆さまになって歌っている姿や、スピーカの前にまたよじ登り、サケとばを一本釣りしているところしか覚えていないのだ。一言でいえば「なんじゃこいつら」である。アホである。爆笑させてもらった。ギターウルフキングブラザーズのライブを初めて見たときと同じタイプの爆笑である。つまりこれは正しい。曲にもっと魅力があれば一気に行きそうだけどね。
 レッドスターカフェで怒髪天のアコースティックライブがある、という噂は前日から聞いていた。予定時間の30分前に行ってみるとすごい人。祭太郎やついいちろうもいる(笑)。増子兄ィはビール飲みながら、ゴキゲンで登場。昨日ステージを一つこなしていることもあってか、こちらは非常にリラックスしたムード。アコースティックなので、選曲もそれに見合うものにしたようだ。ガツンと盛り上がるよりは、じっくりと染み込んでくるような曲が多い。「NO MUSIC, NO LIFE」では箭内道彦氏とBUGY CRAXONEの鈴木由紀子がゲストで登場。ラストはアコースティックで「サスパズレ」。前日のアーステントではやらなかったらしい。ここぞとばかりに揺れる手、そして大合唱。本人たちもあまりない機会を楽しんでいるようだった。酒も入って兄ィは終始上機嫌。こういうステージが楽しめるのも、フェスのいいところ。

怒髪天(アコースティック) SetList
1.よりみち
2.オレとオマエ
3.喰うために働いて 生きるために唄え!
4.なんかイイな
5.NO MUSIC, NO LIFE
6.サスパズレ


 晩飯をとり、グリーンオアシスで子供ばんど。彼らの全盛期を正直僕は知らない。知ってるのは「北斗の拳」関係の曲やモップスの「たどりついたらいつも雨ふり」の名カバーくらい。しかしこれが楽しかった。70年代ロックの文法にのっとったシンプルかつスケールの大きいアンサンブル、やんちゃ坊主がそのままオッサンになったかのようなハチャメチャなパフォーマンス。うじきつよしと聞いて僕が真っ先に思い浮かべるのは「カルトQ」の司会なのだけど、ロックシンガーとしての彼はバラエティ番組やドラマでの顔と全く違う、年季の入ったロックンローラーのものだった。ギターの谷平さんもね、上手いんだこれが。どの曲にも必ずと言っていいほどギターソロがあるんだけど、フレーズの緩急や決め、その間の客の煽りも含めて軽々とこなす。簡単なように見えて、これもまたキャリアのなせる技。というか、昔のロックバンドってみんなこういうこと当たり前のようにできてたんだろうな、と思う。奥田民生プロデュースの新曲「マンモスの唄」が良かった。時代遅れの自分たちを自虐的にとらえながら、若いモンにはまだまだ負けねえ、というプライドをのぞかせる。「サマータイムブルース」の爆裂カバーまでオッサンたちは元気に走り切った。拍手!