無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO感想(2)

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO
■2015/08/14@石狩湾新港

 友人たちと合流し、レッドスター横のレストランエリアで夕食。ラコスバーガーをいただく。そしてサンステージに移動し、アジカンを待つ。そのままレッドスターにとどまってThe Dayを見るのと迷ったが、久々なのもあってアジカンを選択。アジカンを見るのは前回RSRに来た2012年(プリプリが出た年)以来だと思う。あの当時のゴッチは震災後の諸々のアクションとともに、アジカンのバンド運営的にもかなり尖っていた時期のようにも思う。あまりステージでも笑顔を見せなかった記憶がある。今年のアジカンは「センスレス」から始まり、『Wonder Future』の曲を交えつつ、ほぼベストヒットパレード。フェスでのメインステージ初日のトリにふさわしい選曲でイケイケのステージだった。誤解を恐れずに言えば、いい意味でアジカンのコピーバンドのようなセットリストだったと思います。ボサボサのパーマ頭によれよれのトレーナーで登場したゴッチもリラックスして楽しそうだ(笑顔という感じではなかったが)。政治的なことについて何か言うかと危惧していたのだけど、直接的な言及はなかった。ただ、「ホント楽しい。最高だね。」という言葉の後、「こんな楽しいフェス、おれたちがおじいちゃんになっても続けようよ。50年後、60年後、70年後も。」ということを言っていた。「70年後」という言葉に今年ならではの意味を持たせたのだと思う。アンコールに応えて出てきて演奏したのは「遥か彼方」。盛り上がらないわけはないのです。アンコールでゴッチはトレーナーを脱いでTシャツ姿だった。胸には大きく「LOVE」と書かれていた。

ASIAN KUNG-FU GENERATION
1.センスレス
2.君という花
3.ソラニン
4.君の街まで
5.ループ&ループ
6.Easter/復活祭
7.Little Lennon/小さなレノン
8.Planet of The Apes/猿の惑星
9.リライト
10.転がる岩、君に朝が降る
11.今を生きて
en1.遥か彼方

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夜のイングラムもカッコいいな。 #RSR15

 ちょっとテントに寄って少し休んだ後、アーステントに。REBECCA Electronic Session。わざわざ「Electronic Session」と銘打っている以上、通常のバンドセットとは違うことは分かっているけれど、果たしてどういったものになるのか不安が残る。ステージ上にはDJテーブルがあるのみ。時間になり、DJとして土橋安騎夫氏が登場。EDMアレンジでレベッカの曲を流し始める。そして黒のドレスをまとったNOKKOも登場。ひらひらと舞い踊りながら、リミックスされたアレンジでレベッカの曲を歌い始める。このDJリミックスバージョンの音源はアルバムとして発売されるらしい。それもあっての今回のステージだったのだと思います。それはまあいいですが、残念だったのはバックトラックがその音源そのままだったのか、ボーカルが乗っているのです。つまり、音源のボーカルとNOKKOが生で歌っているボーカルと、両方重なっていたのです。これは折角なので生のボーカルだけで聞きたかった。NOKKOの声は聞く限り衰えも感じられなかったので、勿体なかったと思います。EDMアレンジのサウンド自体は最先端のバキバキというよりはまあ、こんなもんかなという印象。正直誰得のリミックスなのかわかりませんが、リリースされたら気軽に使ってみてもいいかもと思えるものでした。セトリとしては代表曲ばかりで楽しかったです。アンコールに応えて二人が再登場しましたが、「時間がなくて、これしか曲を用意してこなかったのですいません。」と、急遽トークショーに(笑)。レベッカとして北海道に来た時の思い出話などしておりました。いろんな意味でアフターパーティー感に溢れるステージだったと思います。

REBECCA Electronic Session
1.MOON
2.Friends
3.Little Darling
4.RASPBERRY DREAM
5.OLIVE
6.76th star

 そのままレッドスターに移動し、FRIDAY NIGHT SESSIONSに。聞こえてきたのはファレル・ウィリアムスの「HAPPY」。CDを流してるのか?と一瞬思ったら、ライブ演奏でした。すごい完コピ。今年のセッションはSCOOBIE DOがホストとして、様々なゲストボーカルを呼ぶというもの。「HAPPY」はUNCHAINの谷川だったようです。僕は聞いたのはTHE BAWDIESのROY登場から。レイ・チャールズの「What'd I Say」をソウルフルに歌い切りました。続いてはハナレグミマイケル・ジャクソンの「Human Nature」を歌いましたが、マイケル風のラメ手袋を仕込んでの登場。スクービーのコヤマシュウが、初めてライジングサンに出た時にハナレグミと共演できたことが嬉しかった、だからいつか自分たちがホストになっていろんな人と共演する場を作りたかったということを熱く語っていたのだけど、当の永積タカシが全くその時のことを覚えておらず、熱量のギャップが面白かったです。続いては福原美穂。「札幌市南区出身!」と何度も言われてました。昨年もチャボのセッションに登場していたようだけど、今年も登場。「君の瞳に恋してる」を素晴らしいボーカルで熱唱。まだライジングサンには単独のステージとしては出演したことがないので、地元出身の歌姫としてぜひWESSにはお願いしたい。彼女は出るべきでしょう。いよいよクライマックス、レキシ池ちゃん登場。「最近フェスで押すと全部オレのせいにされる」と爆笑MCを展開。コヤマシュウと池ちゃん、二人が話すと完全に漫才。全然演奏が始まらない。よく見たら池ちゃんの手にはハナレグミがつけてたマイケル手袋が。そんなこんなでアース・ウィンド&ファイヤーの「セプテンバー」をいいかげんな歌詞でコール&レスポンス。ほっといたら1時間くらいやってそうだった。最後は全員で「ヤングマン」を振りつきで。お祭り感満載のセッション。楽しかった。そしてアンコールに応えて登場したバンドが呼び込んだのは…御大、つのだ☆ひろ!本物!「メリージェーン」を驚愕のボーカルで歌い切り、レッドスターはミラーボール輝くディスコのチークタイムと化したのです。
 お腹一杯のセッションを終え、ちょっと涼しくなったので豚汁をいただき、会場を後に。ここ数年の恒例ですが自分のテントは友人に貸し、僕は札幌の自宅へ帰って寝ることにしてます。ベッドで寝れるし充電もできるしシャワーも浴びれるし最高です。
(2日目に続く)
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初日終了。帰ります。また明日! #RSR15