無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO感想(4)~20回目の朝

■2018/08/11@石狩湾新港特設野外ステージ

https://www.instagram.com/p/BmVhfGghYES/
JOY-POPS終わってかえりみちのblue。 #rsr18 #rsr2018

ここで各ステージ小休止の時間。RED STAR周りの屋台で腹を満たし、休んでいると花火が打ち上がる。毎年恒例、ありがたや。

RED STARでエゴラッピンエゴラッピンもちゃんと見るのは久々な気がします。20周年のベスト盤はあったけど、オリジナルアルバムも結構ご無沙汰な気が。そんな感じでふわふわと見ていたのですが、新旧取り混ぜてのセットはなかなか面白かったです。「くちばしにチェリー」とか「サイコアナルシス」とかのキラーチューン連発を期待してた人には物足りなかったかもしれないけど、フルバンドで現在進行家のバンドを見せてくれたと思います。レッド・ツェッペリンのカバーもあったりして。ただ個人的には前二つの熱にまだ浮かされていたような感じで、そこまで前のめりになれなかったというのが正直なところでした。

■EGO-WRAPPIN'
1.10万年後の君へ
2.love scene
3.BRAND NEW DAY
4.5月のクローバー
5.Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)
6.human beat
7.GO ACTION
8.新曲
9.A little dance SKA

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こんなのあった。 #rsr2018 #rsr18

サンステージでエレカシ。30周年アニバーサリーのお祭りも終わり、メンバー全員50代に入っての新作『WAKE UP』をリリースしたエレカシです。その新作がとにかく、「前に進む」ことしか歌っていない。老け込むとか落ち着くということは微塵も考えず、とにかく前を向いて進む。40代後半になって改めて思うけど、口で言うのはもちろん行動でそれを示すってこの歳になると難しいです。自分より上の人間が本気でそれをやってるのを見ると素直にすげえなあと思います。この日のステージもそんなエレカシの「落ち着きのなさ」を感じさせるものでした。

30周年を超えてバンド史上最速のパンク・ナンバーである「Easy Go」、そして「奴隷天国」、さらに「RAINBOW」と畳みかける序盤からアクセル全開です。今いる場所とスタンスをしっかり見せて、なおかつヒット曲・代表曲もしっかり押さえる。ファンも満足だし、一見さんもどうぞいらっしゃいという全方位型のほぼ完璧なパフォーマンス。改めて30年のキャリアは伊達じゃねえな、と思った次第です。あと、石君のいでたちが長渕剛マニアがB'z稲葉浩志のコスプレしてるみたいでインパクトありすぎでした。

エレファントカシマシ
1.Easy Go
2.奴隷天国
3.RAINBOW
4.悲しみの果て
5.旅立ちの朝
6.風に吹かれて
7.俺たちの明日
8.ガストロンジャー
9.so many people
10.ファイティングマン
11.今宵の月のように

今年のラストはスカパラで締め。20回目という節目にほぼ毎年出演しているスカパラがトリというのはまあ順当だろうと思いました。そして事前にアナウンスされている分でも相当コラボでゲストボーカリストが出てくるということもあり、最初からお祭りのような雰囲気でした。

なんと、最初はツインドラムからスタート。青木達之亡き後、欣ちゃんが加入するまでバンドを支えた中村達也がゲスト出演。欣ちゃんとツインドラムでドラムバトル。こりゃ最高。その後はセットリストを見てわかるように、ゲストの嵐。そして名曲の連発。スカパラの歌ものコラボがいかにクオリティの高いものだったか、その歴史を総括するようなライブでもあったと思います。おそらくワンマンでもこれだけ多くのゲストを一度に呼んだことはないでしょう。フェスだから、ライジングサンだからこそ実現した夢のような時間でした。

ゲストボーカリストは皆スカパラとおそろいのスーツを事前に仕立てて衣装として着ていたのですが、TOSHI-LOWだけは「オレ呼ばれてねえぞ!」ってことで急遽出演が決まったらしく、ほぼパンイチという半裸状態での出演でした。これだけ豪華な布陣の中で仕方ないとは思いますが、後半に出てきた尾崎世界観と斎藤宏介は順番的にも少しかわいそうでしたかね。そして坊主頭にしていた峯田和伸が出てきた時一瞬「誰?」となったのはご愛敬。今思えば「いだてん」の撮影のためですね。

東京スカパラダイスオーケストラ
欣ちゃん達也ドラム対決
1.火の玉ジャイヴ
2.スキャラバン
3.美しく燃える森(奥田民生
4.カナリヤ鳴く空(チバユウスケ
5.銀河と迷路
6.流れゆく世界の中で(キヨサク)
7.SKA ME CRAZY
8.野望なき野郎どもへ(TOSHI-LOW
9.追憶のライラックハナレグミ
10.星降る夜に(甲本ヒロト
11.水琴窟
12.爆音ラブソング(尾崎世界観
13.白と黒のモントゥーノ(斎藤宏介)
14.ちえのわ(峯田和伸
15.めくれたオレンジ(峯田和伸
16.DOWN BEAT STOMP
17.Paradise Has No Border

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明けてきた。もうすぐ終わってしまう。 #rsr2018 #rsr18

例年ならトリのステージはテントで音だけ聞いているか、見ていてもほぼ棒立ちの状態ですが、この時はラストまでガンガン踊ってました。最近はフジロックかというくらい毎年雨が降るし、今年は会場レイアウトも変わって
いろいろと不慣れな部分もあったし、駐車場のオペレーションは最悪だったし、いろいろありましたがそれでも楽しかったです。間違いなく。

2019年は本当の意味での20周年です。夏フェスという言葉の意味も各々のフェスが置かれた状況もロックシーンにおけるフェスの意義もあらゆる点で20年前とは変わりました。当然、ライジングサンもこの20年で全く違うものになりました。と思います。今年以上にいろいろと想いを巡らせながら楽しむことになる気がします。できれば、昔から参加してる人といろいろと語り合いたいですね。

https://www.instagram.com/p/BmWf3YZBk_Z/
終わってしまいました。また来年! #rsr2018 #rsr18


こんなことをつぶやいていたのに、半年以上遅れてしまいました。いや、ちょこちょこ書いていたのは本当なんですが。何とか最後まで書き終えられてよかったということでご容赦ください。今年の感想も書きます多分。あと4か月、すぐですね。今後ともよろしくどうぞ。
(了)