無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

RAGE AGAINST THE MACHINE

■2000/06/24@幕張メッセ国際展示場
 まず、一言いっておきたいんだけども、こういうオールスタンディングのライブで、モッシュしたりダイブしたりするのはいいんだけどさ、俺もするから。ただ、周りに迷惑かけるなよ。この日、オープニングアクトはブラッドサースティブッチャーズだったわけだけど、俺としては個人的に去年のライジングサンで眠ってしまって見逃したのでこっちも楽しもう!と思っていたのにだ。どこのアホ外人どもか知らないが、とにかく、ガンガン暴れ出してそいつらの周り10メートルくらいミステリーサークル状態になりやがった。こっちはステージに集中したいのに後ろから横からどんどん体当たりしてくるからじゃまでしょうがない。こういうやつらは音楽そっちのけで暴れたいだけなんだろうから頼むから外でやってくれよ。せっかくの気分が台無しだよ全く。
 さあ、気分取り直してレイジだ。とうとうこの目にできる。どんなエネルギーがステージ上から放出されるのか、全く想像だに出来ない。客電が落ち、ステージにライトが当たる。後ろには最新作『THE BATTLE OF LOS ANGELES』のジャケットの壁と「THE BATTLE OF TOKYO」の文字!幕張は千葉だってな突っ込みは無粋ってものだ。これで興奮せずにいられるか!いきなりレッドゾーンでモッシュの嵐。
 曲順も何もほとんど記憶にないのだけど、「GUERRILA RADIO」「TESTIFY」「BULLET IN YOUR HEAD」「PEOPLE OF THE SUN」「BULLS ON PARADE」「CALM LIKE THE STORM」「SLEEP NOW IN THE FIRE」もっとやっただろ!ええとなんだっけ。とにかく、序盤でいきなり燃え尽き、後ろに下がりつつもジャンプしまくり腕上げまくりで体力の限界に挑戦モードだった。
 ステージ上の彼らは全く凄かった。トムのギターもティムのベースもブラッドのドラムもCDの迫力を遥かに凌駕し、怒涛のグルーヴを叩き出していた。そしてザック。ザック。なんなんだこの人のこのエネルギーは。あれだけパワフルなラップをフルボリュームで叫びながら最後までジャンプの高さは衰えず、その動きはまるで獲物を狙う猛獣のようにしなやかだ。とにかくなんだか分からんがものすごいものを見た、とてつもないエネルギーを受け取った、そんな1日だった。そして僕の体は筋肉痛だらけである。