無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

阪神優勝おめでとう。強かったよ。


岩瀬仁紀。中日の誇る名中継ぎとして球史にその名を残すと思いきや、昨年から務めているクローザーとしてひとつの金字塔を打ち立てようとしている。
9月30日の広島戦で岩瀬は大魔神佐々木主浩の記録に並ぶシーズン最多セーブ45個を達成した。今シーズンまだ6試合を残していることを考えると新記録達成の可能性はかなり高い。この記録に対して中日落合監督はこうコメントしている。

プロに入ってずっと50試合以上投げている。誰が勝てる。休んでいるピッチャーがいっぱいいるのに。

そう、デビュー以来、今年に至るまで岩瀬は7年連続で年50試合以上の登板を続けている。1年や2年なら数十試合の登板をする投手はたくさんいるだろう。しかしそれをこれだけの間続けるというのはまさに鉄人という他ない。大きな怪我もなく、そして何より結果を残し信頼を勝ち取っているからこその偉業だ。岩瀬はこの9月30日現在までで通算413試合に登板、461回1/3を投げ、防御率は1.99である。中継ぎ、抑えとしても現在のプロ野球では突出した数字だろう。何事もなければ来季中に通算投球回500回を達成することは間違いないだろうが、その時点で通算防御率1点台なら日本プロ野球史上10人目という快挙なのだそうだ。何とか、達成してほしい。
無事これ名馬というが、やはり何かを続けるというのはそれ自体意味のあることだと思うし、そこでなにがしかの結果を出し続けるというのは本当にすごいことだと思う。