ジャケットのデザインも完璧。
- アーティスト: BUMP OF CHICKEN,藤原基央
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: CD
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新曲「supernova」。ここに至ってはこの1曲だけでそれと同じくらいの世界の広がりを感じさせる。この曲の歌詞には明確なストーリーというものはないが、定型詩的なフレーズの繰り返しによって淡々と熱を帯びていく曲の展開が前述のテーマをこれ以上ないくらい感動的に浮かび上がらせる。この展開自体がひとつのストーリーと言えるくらいだ。藤原の書く曲はシンプルになってきたとは言えそれでもやはり言葉は多い。が、この曲のサビと言える部分には歌詞がなく「ラララ…」だ。この曲に関して言えば、これは伝えたいものが多すぎてもうこうするしかなかったのじゃないかと思う。大陸的な広がりを持つ雄大なメロディーでこのサビが歌われるとき、一種宗教的とも言える荘厳な輝きが目の前に広がるような気すらする。
カップリング「カルマ」は彼らの得意な曲調だが、その語り口やアレンジには確実に進化が見える。こういう曲を聞くと、彼らが「ガラスのブルース」以来一貫して同じテーマを歌い続けてきたんだと言うことがわかる。