無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

人生いろいろ。男もいろいろ。

Theピーズ 〜ONE MAN LIVE 2005-2006 「男40記念」
■2005/11/20@札幌ベッシーホール
 ベッシーホールは満員盛況だった。開演が17:30というかなり早い時間だったのだが、アビさんが月曜の朝の仕事のためライヴ終了後すぐに東京に帰らなければならないからだという(マジかよ!)。夏の石狩の記憶もまだ生々しい中、この日も最高のロックンロールを聞かせてくれた。ミュージックマシーン跡地のインタビューを読んでいたせいか、サウンド重点に耳が行っていたのだけど、ライヴでのピーズの音は本当にカッコいい。狭い空間に固めの音が凝縮される、ベッシーホールの特性にも合っていると思う。小技よりも音の塊としての感触に全てをかけてる感じ。
 途中、アビさんのMC。「でぶや」が好きだというアビさんが、放送でこの曲が少しだけかかったことにいたく感激したという「デブ・ジャージ」。はるが「ホントにやるの?」といいつつ、多分アドリブで1曲通した。アビさんはシンイチロウさんにお礼を言ってたが、今のピーズの3人は本当に息が合っている。思えば、デビュー以来最も長く同じメンバーでやってるんじゃないだろうか、今。はるが「暑いー」とTシャツを脱げばアビさんも一緒に脱ぐ(相変わらずいい体)。「付き合い長いからね」というボソッとした一言が、とてつもなく感動的だったりする。活動再開からもうアルバム3枚。その再開後の曲が割と多いセットだった。過去の名曲に全く引けを取らないこの3年間の新曲たちは、僕の30代の記憶をドス黒く彩ってくれている。
 フロアから楽屋のドアが丸見えという特異な構造のベッシーホール。本編が終わり一旦引っ込もうとするが「いいやどうせ出てくるの丸見えだからこのままやっちまおう」と、そのままアンコールに突入。最高だ。多分もうはるは休むことはないだろう。そんな気がする、今のピーズだ。終演後、フロアでウーロン茶を飲んでいる僕の横をいそいそと荷物をしょったアビさんが通っていった。とことん男前なバンドだと思った。

■SET LIST
1.焼めし
2.体にやさしいパンク
3.40
4.ドロ舟
5.東の窓
6.リサイクリン
7.赤羽ドリーミン
8.ヒッピー
9.風の夜
10.脱線
11.デブ・ジャージ
12.ミサイル畑で雇われて
13.グッタリしたいぜ
14.ひとりくらいは
15.実験4号
16.クリスマス
17.ギア
18.喰えそーもねー
19.耳鳴り
20.とどめをハデにくれ
21.生きてれば
22.生きのばし
23.脳ミソ
24.ノロマが走っていく
25.グライダー
<アンコール>
26.サマー記念日
27.何様ランド