無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

スペイン道中記(1)

 スペイン行きは11:00成田発の飛行機だったので、成田のホテルに前泊。札幌からだと出国するのも一苦労ですな。成田で円をユーロに換金。手数料込みで1ユーロ約170円。5万円で300ユーロ。高ぇ。ちょうど円安気味だったらしいですが。

 行きも帰りも、飛行機はフィンランド航空(FINNAIR)でした。ヘルシンキ経由でスペイン入国です。ルートとしてはロシアの北側、北極海近郊を通ってスカンジナビア半島に行くようです。ヨーロッパに行くにはこれが最短ルートだそうで。それでもヘルシンキまで約9時間半のフライト。疲れますわ。機内食は2回出ましたが、まあまあでした。そもそも今まで機内食なんて食ったことがないので何とも比較できませんが。フィンランドのビールと思しき「LAPIN KULTA」は結構美味しかったです。
 
 ヘルシンキ・バンター空港のCDショップにはシベリウスのCDがたくさんありました。やはりお国柄でしょうか。本屋には「ワンピース」や「鉄腕アトム」のコミックが。日本のマンガはフィンランドでも人気のようです。そしてそれはスペインでも同じ、いや、それ以上でした。それはまたのちほど。
 
 マドリードの空港に着くとかなりいかがわしい日本語を駆使する現地ガイド、ルイスさんが待っていました。例えて言うなら、その昔阪急ブレーブスに助っ人外人でその後通訳になったバルボンさんという人がいましたが、そのバルボンさんの日本語くらいわかりづらかったです。ホテルでいろいろ話を聞くと、とにかく外を歩く時は荷物に気をつけろ、夜は人通りのないところは避けろ、できれば地下鉄は乗らないでタクシーで行け、タクシーは遠回りしたりメータをいじったりする悪質なのもいるから気をつけろ(じゃあどうしろと)、と、ネガティブなことをいろいろ叩き込まれました。そんなこんなでいろいろあり、かなり肉体的にも精神的にもヤられた状態でスペイン初日の夜は過ぎていくのでした。ホテルの部屋に着いたのは現地時間で約22時。日本時間では翌日の明け方です。そりゃあ眠いわけだ。