無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

スペイン道中記(2)


 朝起きてテレビをつけると、「Naruto」や「ドラゴンボール」が放送されていました。当然、スペイン語吹き替え。「ドラゴンボール」は、主題歌(「CHA-LA HEAD-CHA-LA」)もスペイン語になっていました。違和感ありつつも、見てしまうんですなこれが。言葉分からなくても大体分かりますし。ちょうど魔神ブウとの対戦でした。
 スペイン観光第1日目はマドリッド。気温としては札幌以上東京未満と聞いていた(緯度としては大体福島県くらいらしい)のですが、着いてみると結構寒い。特にマドリッドは時折雨模様だったこともあって昼間でも一枚上に羽織らないと厳しいくらいの天気でした。ホテルから歩いていける距離だったので、スペイン広場へと歩いてみる。ドン・キホーテの銅像があるだけの広場でした。
 そのままふらふらと人通りの多い街中へ行くと、「エル・コルテ・イングレス」を発見。嫁は例によって下着だの靴だの化粧品だのに夢中。僕はPC、ゲーム売り場などを物色。Nintendo DSPS2Wiiなど日本のゲーム機が主流のようで、日本では手に入りにくいDSが普通に売られていました。欲しい人はスペインに行けば買えますよ。ソフトも、日本製ゲームの翻訳版らしきものが多かったです。「脳トレ」系のゲームも結構ありました。スペインでも流行ってるんだ?

 一通り見た後、スペイン王宮へ。とにかくだだっ広い。英語の解説看板があったので大体分かりましたが、最後の方は疲れてきてしまいました。マドリッドだと、プラド美術館などが観光ルートとしては本流だと思いますが、今回我々は事実上マドリッドをゆっくり見れるのはこの日だけだったのでちょっと時間不足。どうしようかと思い、地図を見るとエル・コルテ・イングレスの別支店を発見したので地下鉄で移動。この時点で観光客としては相当間違っていますが無視。
 マドリッドの地下鉄は市内一律1ユーロ。結構距離乗っても一律料金なので、お得ですね。結構路線が多いので、乗り換えルートはかなり複雑。東京の地下鉄にちょっと似てます。前日に相当刷り込まれたので、僕も嫁も荷物や周囲にはかなり注意して乗りました(幸いにも何事もありませんでした)。CD、DVD売り場に行ってみると、日本のアニメのDVDがかなり品揃え豊かでした。ちょっと古いものだと「めぞん一刻」や「シティーハンター」、「パトレイバー」などなど。当然「Naruto」「ドラゴンボール」、「千と千尋」「トトロ」もありました。子供向けだと「クレヨンしんちゃん」も人気のようです。日本アニメの輸出の多さは知っていましたが、実際に外国で売っているのを見るとここまですごいのかと実感します。対して、実写の日本映画は探してみましたがDVDなどほとんどなかったので、一般の人にとっては「日本=アニメ、マンガ」みたいな感じなのかもしれません。
 スーパーマーケットでスペインの食料文化を視察(だから観光じゃないのか)。レンジでチンするだけのパスタやパエリアがどれもこれも普通に美味そう。ホテルに電子レンジがないので試せませんでしたが。その他、売っているものは日本と大差ないと思いました。ポテチやビール、水などを買い込み、カードで支払い。クレジットカードですが、スペインではほとんどの店でカードが使えます。VISAかMasterCardなら基本的にどこでもOKでしょう。JCBはあまりつかえません。カード使用の際、パスポートを見せろと言われることも多いですが、コピーで充分。実際、現金もしかして足りないんじゃ?と思いましたが充分でした。食料品売り場で、この日記のためとしか思えない缶詰を見つけました。因みに「magro」というのは「油分カット」みたいな意味らしいです。ふうん。

 というわけでマドリッドどうだった?と聞かれてもエル・コルテ・イングレスの記憶しかありません。それでいいのか。