ロック曼荼羅2007
- アーティスト: Kula Shaker
- 出版社/メーカー: Strangefolk
- 発売日: 2007/10/02
- メディア: CD
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クーラ・シェイカーの代名詞とも言えるインド風味は薄れ、サイケっぽいグルーヴが全体を支配している。前半はクリスピアンの切れ味鋭いギター・リフとアロンザ・ビーヴァンのうねるようなベースが絡み合うグルーヴ感溢れる曲が多く、ああ、クーラ・シェイカーっぽいと思うのだが、後半はやや地味な曲が多くちょっとダレ気味になってしまったのが残念。なんか、前半と後半で別のアルバムかってくらい雰囲気が変わってしまうのが不思議。「シックス・フィート・ダウン・ブルース」のようにルーツ・ミュージックにアプローチした曲もあり、この辺は新機軸か。独特のグルーヴ感と60〜70年代のサイケっぽい雰囲気の混合という意味では、らしさは十分に発揮されていると思うのだけど、あの当時のマジックはちょっと、甦っては来なかった(今期待してもそもそも無駄なのだとは思うのだけど)。大人のロックとしてはアリだと思うんだけど、かつての彼らを知らないような若い人にはどのくらいアピールするのかな。ちょっと疑問。