無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO〜1日目(2)〜

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO
■2013/08/16-17@石狩湾新港

 仲間と落ち合い、メシを食い談笑しつつ、時間が来たのでサンステージに。チャボのスペシャルコラボステージ。まずは、the day。去年のRSRでデビューしたthe dayも各地のフェス参戦を経て、だいぶバンドとしてまとまってきたように思う。ステージでのMCや回しは基本的にKenkenが担当。本人たちの発言を信じるならば、年内くらいにアルバムが出るとのこと。The dayに続いてはチャボのソロステージ。元RCサクセション新井田耕造梅津和時、早川丈晴などのベテラン勢がバックを固める。新井田氏を紹介するときに「昔は毎日一緒に演奏してた。今日も一言も言葉かわしてないんだけど、ちゃんと通じてる。」みたいなことを言っていたのが泣けた。この人の言葉はいちいち涙腺を刺激する。

 「雨上がりの夜空に」の時にはステージ中にゲストが登場してすごいことに。このチャボのステージは彼を中心にちょっとしたお祭りというか、そういうものしたいという主催側の意図があったんだと思うけど、この場面は少しやりすぎというか。いろんな人がボーカルを取ってたんだけど、Charaのマイクが入ってなかったりしたし。チャボはなんだかんだ楽しそうだったのでいいのかな。

 ステージ終盤、チャボは「忌野清志郎ー!」と叫んだ。親友の死に絶望し、その悲しみをブルースとして昇華し、乗り越えた上でエンターテインメントとしてステージから放つのだ。本当に素晴らしいと思う。

 ボヘミアン稲川淳二を見に(聞きに)行く。みんな地べたに座ったり寝転がってまったり聞いている。でもちゃんと集中して聞くと結構怖い。「ここ怖いところ!」ってポイントで絶妙のタイミングでエコーがかかったり、オチのところで真っ赤な逆光になったり、演出も実にこなれている。よくできたショウだと思います。

 レッドスターでサンフジンズ。民生(b)とくるり岸田(g)、伊藤大地(dr)による3ピース。これをどう評すればいいのか。前日にできたという「サンフジンズのテーマ」から、オリジナル曲はかなりゆるい作り。演奏も、抜きどころがわかってるといえば聞こえはいいけれど、決してバンドとしてのマジック的なものがあるわけではない(まだ)。ベテランミュージシャンが気楽にプレイするガス抜き的ユニットと見るのが今のところは正解なのだろうとは思う。ただ、後半のカバー曲のテンションはなかなかだったし、アンコールも含め3回(笑)演奏した「サンフジンズのテーマ」はやる度に完成度が増していった。発展途上のユニットなので、人前で演奏することでまだまだよくなるだろう。岸田は「CDデビューめざしてます」と言ってたけど、あながち冗談でもないのかもしれない。でもまあ、今のうちは完全に余技です。

 テントは遠方からの友人に完全に開放し、僕は札幌市内の自宅で風呂に入り、布団で寝る。この日帰りRSRのパターンに慣れてしまうともうテントで寝られないのです。楽だもん。携帯も充電できるし、体力的にも違いますからね。というわけで2日目に続きます。