共に生きるバンド。
■eastern youth 極東最前線/巡業2018~石の上にも三十年~
■2018/10/06@cube garden
イースタンユースのライブを見るのは本当に久しぶりで、2015年のツアー、つまり二宮友和在籍時のラストツアー以来。
それ以降、フェスやツアーで見る機会はあったものの、都合がつかず見れずじまいだった。ということで個人的には今更ながら村岡ゆか加入以後初めてのライブということになります。
1曲目は昨年のアルバム『SONGentoJIYU』から「ソンゲントジユウ」。もう、この時点で涙腺がヤバかったです。自分でもゆるゆるだなと思うのだけど、久々に浴びた歪んだギターの轟音と吉野寿の声に、それだけで涙が出てきてしまった。「夜明けの歌」「街の底」「沸点36℃」と続いた序盤はいきなりクライマックスかというくらいのテンションでした。
ツアータイトルにもあるように結成から30年。吉野寿は50歳になった。大ヒットとは縁遠いまま、それでも聞いた者の心に確実に楔を打ち込みながらここまで来た。その歩みを確かめるように、懐かしい曲も多く演奏されていた。
初めて見た村岡ゆかのプレイはもちろん二宮友和とは違う。けれど、個人的には違和感は感じなかった(すでに2年以上経っているのだから当然と言えば当然だけど)。元々イースタンユースの大ファンだったということもあってか、バンドの世界を理解して邪魔しないように、そして丁寧にプレイしているように見えた。ブレイクの部分や曲の締めではまばたきもせず、その呼吸を確かめるように吉野を凝視していたのが印象的だった。
僕とイースタンユースの付き合いも軽く20年を超えた。社会人になって色々と迷い葛藤していた20代後半の頃、とにかくイースタンユースを聞いていた。札幌出身の自分にとってはイースタンユースは地元のバンドという感覚があるけれど、吉野自身はそうでもないらしい。「札幌に住んでたのって、実質2、3年ですよ。その前は帯広で、あとはずっと東京。」それでも、ツアーで帰ってくると当時の記憶が蘇るらしい。
「テレビ塔」を聞いていたら、自分にとって大きな転換点だったここ2,3年のことをぼんやりを思い返していた。やはりイースタンユースは自分の人生にとってとても大事なバンドだ。そのことを改めて再確認させてくれるライブだった。
もうすぐ、雪が降る。
1.ソンゲントジユウ
2.夜明けの歌
3.街の底
4.沸点36℃
5.循環バス
6.街はふるさと
7.ドアを開ける俺
8.月影
9.地下室の喧騒
10.男子畢生危機一発
11.青すぎる空
12.矯正視力〇.六
13.時計台の鐘
14.いずこへ
15.雨曝しなら濡れるがいいさ
16.夏の日の午後
17.砂塵の彼方へ
<アンコール1>
18.テレビ塔
<アンコール2>
19.踵鳴る
- アーティスト: eastern youth
- 出版社/メーカー: 裸足の音楽社
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (7件) を見る
eastern youth「ソンゲントジユウ」 ミュージックビデオ