無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

Relationship of Command

Relationship of Command

Relationship of Command

 よく考えると、去年おととしくらいから明らかに洋楽ロックを聞くことが減ってきているように思う。大物アーティストの新譜は一通りチェックするけども、新人のアルバムを聞いて盛り上がって、というのがめっきりなくなった。対して邦楽はもう面白くて仕方ない状況で、フェスティバルが浸透したりいろんなバンドが個性的な音を鳴らして、ベテランも自分の世界を広げて、そして僕の財布は薄くなっていくという、そういう時期になっていると思う。洋楽に関してはっきり言えば、オアシス以降デビューしたバンド(アーティスト)で、個人的にハマッたのって片手であまるくらいだ。クーラ・シェイカーベルセバとエイジアン・ダブ・ファウンデーションくらいじゃないだろうか?あとはファットボーイ・スリムアンダーワールドで踊ってただけだもんな。
 で、このアット・ザ・ドライヴイン。ひっさびさに熱くなるバンド。熱い。ホント熱い。輸入盤を聞き倒して盛り上がってたらようやく日本盤が出た。しかもボーナストラック2曲付きなんで日本盤も買わざるを得なくなった。ちくしょーやられた。1曲目から爆発大爆発。なんなんだこのテンションの高さは。確かにレイジのそれと似ているようにも思うけど、もっと異質なものだ。レイジは音楽の目的がしっかりしているのですべてがそこに向かっていくという構造になっているけども、アット・ザ・ドライヴインは四方八方にエネルギーが放出し、聞き手を巻きこんでいくような、そんな感じがする。声がひっくり返るくらいにシャウトするんだもの。この、バカバカしいまでに切実なテンションには魂のガッツポーズで答えよう。歌詞は正直、何を言ってるのかよく分からないけども、曲のタイトルのセンスは抜群だと思う。聞くほどに熱い。熱いぜ。