ミッシェルの覚悟。
- アーティスト: Thee michelle gun elephant
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2001/05/23
- メディア: CD
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かつてブランキーがそうであったように、ミッシェルは日本のロックの頂点に立つバンドとして、多くのファンの期待や願望や批判を受けることだろう。で、それを避けることなく真正面からロックに向き合っていくだろう。単に言語感覚が似てるというだけでなく、僕には「シトロエンの孤独は続く」と「3104丁目のダンスホールに足を向けろ」というフレーズが同じ位相で鳴っているように思える。
万人に愛されるポップな曲を書くわけでもないし、先鋭的、実験的な音で人々の度肝を抜くこともない。自分たちはロックバンドでしかない。それを全うすることしかできない。そんな決意からしか「赤毛のケリー」のような名曲は出てこない。全てを引きずって全力疾走し続けるミッシェル。ブランキーは消え、イエモンが姿を隠している今、ロックの美学を体現できるバンドは彼らしかいない。だからこそ、僕達も彼らにロマンを投げてみたくなるのだ。