人間臭い機械音。
- アーティスト: THE MAD CAPSULE MARKETS,KYONO,TAKESHI UEDA,Killing Joke,J.MILES
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2001/07/11
- メディア: CD
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コワモテのバンドと思っている人もいるかもしれないが、フィギュア付きのシングルを出したり、ジャケットのロボットを実際に作ってしまったり、無邪気なユーモアを持つ、非常にバランス感覚に優れたバンドだと思う。本作が早くも10枚目となるベテランがこんなに楽しく、瑞々しいアルバムを作ってしまうことは勇気を与えてくれる。そして、どんなに音の強度が増そうとも、揺るぎ無く美しいメロディーがバッチリ立っている。ビジュアル的にはどんどんサイバーになって行くが、何とも人間くささを感じるアルバムだ。
真っ直ぐ泣き笑い。
- アーティスト: ジミー・イート・ワールド
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2001/07/18
- メディア: CD
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毎日僕達がつまずいている問題なんてのは、仕事が上手く行かないとか、周りの人間とウマが合わないとか、好きな人とケンカしたとか、新品のCDケースが割れてたとか、他人から見るとどうでもいいようなことばかりだったりする。そのどうでもいいようなことと正面から向き合って、頼んでもいないのに「いやでもさあ、俺はこう思うんだよね」なんていきなり語り出しちゃうような、それでいて全然うざったくなくて、気がついたらこっちが向こうの悩み相談してたみたいな、そんな真っ直ぐさと情けなさを持つバンド。愛すべきアルバムだ。個人的にも、こういう単純に「いい曲」ってのに本当に弱い。"SWEETNESS"、 "THE MIDDLE"とか、メロだけでうるっと来てしまう。ASHの新作と並んで、今年の青臭いロックンロールアルバム最高峰と言ってしまいたい。
本作のレコーディングはレコード契約もなく、自腹でスタジオ借りるところからのスタートだったようだが、本国でも日本でも状況は一変すること間違いないだろう。十両から復帰した途端平幕優勝しちゃったみたいな爽快感溢れるアルバム。天晴れ。