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- アーティスト: The Animalhouse
- 出版社/メーカー: Boilerhouse
- 発売日: 2000/06/26
- メディア: CD
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さて。アニマルハウスのデビュー作。このバンドのギターサウンドには久々にグルーヴが溢れている。それだけで嬉しい。ライド解散以降、マーク・ガードナーが何を思ってこの音を作り上げてきたのかは分からない。でも、ここには見事なまでにセンチメンタリズムというものがない。ただこの新たなバンドサウンドを得た喜びと確信が鳴り渡るのみだ。そして、それが、それだけなのに、感動的なのだ。はっきり言えば、このバンドはマーク・ガードナーのバンドではない。サム・ウィリアムズという最高のパートナーがいてはじめて完成したアルバムだろう。だからこそ過剰な叙情性は薄れているのかもしれない。それはわからない。けどどうでもいいのだ、そんなことは。今この時代にここまでギターバンドの可能性を押し広げたグルーヴが鳴らされたことが嬉しくて、ガッツポーズを繰り返すだけなのだ。
マーク・ガードナーはこのアルバムを引っさげてシーンに戻ってきた。アンディ・ベルはオアシスのベーシストとして世界中を回っている。二人が結局バンドというものを追い求めて自分の道を歩んでいるのを見ると、バンドというのは一体どんな魅力があるものなのだろうと思う。僕は経験したことがないから分からないのだけど。そういえば、最近もうひとつそんなことを思ったアルバムがあった。ハイロウズだった。なるほど。