無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

でっかいことはいいことだ。

 はい、もうな〜んにも考えずに頭からっぽにして見ましょう。余計なこと考えちゃダメです。細かいことにこだわってちゃダメです。老若男女、全ての人に楽しんでもらえる娯楽大作というのはそーいうモンです。
 大雑把な設定と時代考証、ご都合主義なストーリー。前作でおなじみの登場人物はそのままに、新しいキャラと、さらに強くなった悪役。前作をはるかに上回る予算に支えられた派手なSFXとそれによる映像の迫力。全くもってこれ以上ないというくらい正統派なハリウッド的「続編」と言えるでしょう。お見事。アクションシーンも派手ではあるけれど決して残虐ではないし、さらに低年齢向けになった印象。考古学アクション娯楽大作ということで『インディ・ジョーンズ』の後継者的な見方をされるシリーズだが、あれは「子供でも楽しめる大人向けエンターテインメント」であり、これは「大人でも楽しめる子供向けエンターテインメント」ということになると思う。微妙に方向性は違っていると思う。それでも結局万人が楽しめるものには違いなく、それがハリウッドのすごさなのだと思う。
 『スターリングラード』で見せてくれた白いおしりも記憶に新しいレイチェル・ワイズはますます可愛い。好みっす。