期待に違わぬクソ映画。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2006/01/25
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日本軍の会議がなぜか子供が凧上げをしている横の屋外で行われているとか、ふんどし姿の男がプールにおもちゃの戦艦を浮かべて戦略練ってるとか、そういうツッコミをいくらしてもキリがないのでしないけど、やはり気になる。向こうの映画で日本の描かれ方がおかしいと言うのは珍しくもないし、とりたててこの映画が特におかしいと言うわけではない。予想の範疇だし、まあまあ日本語がしゃべれる役者を使ってただけましだとも言える。しかし、日本軍が病院含め民間施設を攻撃し、その報復としての米軍による東京爆撃シーンでは軍需施設だけ?ふざけるなよ。どこにそんな史実があるんだよ。と、そういうことを言い出すと「いや、これはラブロマンスだから。」とか言うんだよね。じゃあ、そのラブロマンスはどうなのかと言ったらこれがまたおそ松くんな出来。詳しく書くのもバカバカしいので書かないけど、陳腐で古臭い三角関係。ある意味このドラマ部分を頼りに見ていたのだけど、登場人物の誰に感情移入しても気持ちが悪くてしょうがない。ダメだこれは。史実に基づく戦争アクションとしてはお話にならない。じゃあ戦争を舞台にしたラブロマンスとして見るとこれまたつまらない。大体それだったらわざわざ真珠湾攻撃を舞台にする必要はないだろう。南北戦争だったら誰も文句言わなかったかもしれないのに、と思う。ギャグのつもりだという方がまだ救いがある。確かに、ジョン・ボイト演じるルーズベルト大統領が、東京爆撃を決定する時に車椅子から立ち上がっちゃうシーンは思わず笑ってしまったし。「アルプスの少女ハイジ」かと思っちゃった。「クララが、クララが立ったの!」なんて。
要するに、隕石だとか宇宙人だとかが襲撃してきて、それを撃退して、アメリカ万歳な映画で、敵が日本軍だったというだけな話なのだ。作ってる側はそういう意識でしかなかったんだろう。しかし誰でも楽しめるエンターテインメントにしては、敵が具体的過ぎるのだ。単純に、日本人が見て気分がいいものだとはとても僕には思えない。
と思っていたら隣で見てたお姉ちゃん達はボロボロ泣いてて「いいよねー、私泣いちゃったもう。こういうのって、日本人ダサいよねー。外国の方がカッコいいよねー」だと。たのむからマジでお前らいっぺん死んで来い。そういう映画でした。おしまい。