青い春。
- アーティスト: GOING UNDER GROUND
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2002/09/11
- メディア: CD
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GOING UNDER GROUNDの新作。前作がまだ青春時代の中に閉じこもっていた作品であったとしたなら、本作で彼らは現実と向き合って前に進み出したといえるだろう。どんなに親しい友人たちとだっていつまでも一緒に笑ったり遊んだりできるわけではないし、君と僕の関係だっていつまでも続くはずはない。それをわかった上で、思い出の中のあの時代と今、両方の距離をきちんと描き出し、どちらも同じくかけがえのないものであると歌う。結果、曲の中の世界は飛躍的に広がりを増した。松本、河野の二人のソングライターのすみわけがはっきりして曲調は二分しているけれども世界観は見事なまでに統一されている。バンド内の意識が全員同じ方向を向いているのだろう。運命共同体ともいえるバンドが鳴らす「彼らだけの国」。それを誰もが共有することでポップのダイナミズムは生まれるのだと思う。
胸をかきむしられるようなメロディーと言葉。ギリギリの繊細さでかき鳴らされるギター。前作よりもはるかに好きだ。このまま行ってほしい。