無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

ムーアの出来如何というよりも、最後の最後まで阪神の打線はつながらなかった。阪神がこのシリーズで放ったホームラン7本全てがソロという事実が象徴的だろう。今シーズン散々カモにしたベイスターズの呪いかと思うような打線のつながらなさぐあいだった。4回からリガンを投入するというまさに総力戦も、序盤の5失点はあまりに痛かった。そしてダイエーの打線はさすが。だてに100打点が4人いるわけじゃない。3番から6番の中軸がきっちり仕事をしてた。4人とも総崩れ、という試合がほとんどなかったのが阪神との違い。そしてその中軸の前に村松や川崎がきちんと出塁してたしね。その意味で阪神は赤星の不調が大きかった。塁に出なくてはいくら俊足でも何の意味もない。そう考えれば、よく第7戦まで行ったなといえるくらいだ。
しかし、いい試合が多かった。特に甲子園での3連勝はしびれた。阪神は18年ぶりの日本一はならなかったが、胸を張っていい、すばらしいシリーズだったと思う。広沢は日本シリーズでのホームラン最年長記録を更新ですね。引退の花道、最後に勲章を持ってくってのもいいじゃありませんか。

生中継を見られなかった地域の方々から苦情も出たというテレビ東京29年ぶりの日本シリーズ放映、視聴率はどのくらいだったのでしょう。テレビ東京には興信所を雇うようなお金はないからきっと正確な数字が出ると思います。