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- アーティスト: Rage Against the Machine
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 1999/11/05
- メディア: CD
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反政治的な歌詞や様々な政治活動にかかわる各メンバーのアティテュードを持ち出すまでもなく彼らほど「反抗的」というプリミティブな意味でロックなバンドもいない。僕は彼らの政治的信念には別に関心はない。そこから生まれてくる音楽にただただ圧倒されるばかりである。そしてロックという表現の意味と未来を少しだけ考えてしまうのである。ロックというものの定義が曖昧になり、ロックもポップもダンスもテクノもヒップホップも同じスタートラインに立つこの時代にあって彼らの音楽が明らかにロックであるというのは快挙である。ある意味でロックの勝利と言っていいと思う。反抗、怒りという最も単純な衝動からここまで表現の高みに到達できることを証明し、いまだロックの可能性が失われていない事を示したという点で今後も語られていくアルバムであるのは間違いないだろう。ロックは死んだ?笑わせるな。ここにレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがいるじゃないか。