走れMUSE。
- アーティスト: ミューズ,ブリキューズ,マシュー・ベラミー,ニューリー
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2001/06/13
- メディア: CD
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"New Born"の緊張感溢れるイントロからいきなりどしゃめしゃなギターリフによって曲が牽引されていくドライヴ感。"Space Dementia"の流麗かつやり過ぎなピアノ。"Hypermusic"、"Plug In Baby"、"Citizen Erased"の流れなど鼻血が出そうだ。後半のやや抑え目な楽曲も美しくもどこか不穏な空気を持っており、なんとも腰の落ち着くヒマのないアルバム。これだけ整合感というものを無視して突き抜けまくった作品というのも珍しい。とりあえず思ったことを全てぶち込んで、ミューズというバンドの可能性をとことん突き詰めたアルバムとも言えるかも。本人達にも最後までどんなものができるのか分かっていなかったのではないだろうか。こういう無鉄砲な若手とジョン・レッキーのようなベテランプロデューサーというのは確かにいい組み合わせかもしれないとも思う。
音楽的にも思想的にも、あまりにぶっちゃけた過剰ぶりを「誇大妄想狂」と自ら笑い飛ばす客観性がある限り、どんどんつっ走って行ってほしい。UKなどというちっぽけな枠は自然と彼らの前から消えてなくなるだろう。