無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

やっと全員顔と名前が一致しました(笑)

Mr.Moonlight?愛のビッグバンド?

Mr.Moonlight?愛のビッグバンド?

 新メンバー4人が加入し、13人となって初のシングルとなる本作。タイトルの通り、グレン・ミラー風のビッグバンドジャズで宝塚のフィナーレ(宝塚は見たことありませんが)かと思う雰囲気を醸し出している。そして今回の「主役」といえる吉澤ひとみの演技と歌唱は全くもって素晴らしく、センター抜擢も当然である。
 今回はフロントを務める吉澤、安倍、後藤の3人と後ろのその他メンバーがあまりにもはっきりと分かれている。理由としてはメンバーが増え、ヘタすると煩雑になるということと、新メンバーがまだ(音楽的な)戦力として使い物にならないという事実があるのだとは思う。実際、今回の曲に関してはこうした手法が成功しているとは思う。しかし、その他扱いされた他の旧メンバーの心中はいかがなものだろうか。完全なバックコーラス扱い。テレビなら映りはするが、それにしても単なるバックダンサーである。13人という大所帯になってグループ内の争いもそれなりに熾烈になっていくだろうし、うかうかしていると新メンに追い抜かれるかも分からない。さらなる向上心と努力を要求するというつんくの意図がそこにあるような気がしないでもない。まだまだ彼女らからは目が離せない。
 よくできた楽曲だと思うし、こういう(いい意味で)素っ頓狂な曲をイタさを感じさせずに聞かせる表現力はやはりすごいと思う。