日常とクラブの間に。
- アーティスト: SUGIURUMN,Junpei Shiina,杉浦英治
- 出版社/メーカー: ミディ
- 発売日: 2002/02/27
- メディア: CD
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その、武器であったはずの上モノを極力拝し、ミニマルなビートとストイックなサウンド処理で全編硬派に聞かせるサウンドになっている。アッパーな昂揚感よりはむしろ内向きに集中していく緊張感で統一されていると言える。かといってダンスミュージックとしての機能性は全く失っていないし、小難しさや野暮ったさもない。ボーカルものとインストのバランスもいいし、民族音楽っぽいビートを使った曲もなかなか面白く、バリエーションも結構広い。
僕はイビザなんか行ったことはないし、彼がそこで何を受け取ってこういう変化が起こったのかは全くわからない。それを聞いたところで残念ながらああそうですかとしか思えないだろう。でも、ここで鳴っている音楽はすごくリアルに僕の体に響く。パジャマを着て味噌汁をすすっている時でも全然OKな、タイトル通りの生活密着型クラブミュージックと呼びたい。