ぱったりたおれ屋さん。
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 2002/03/21
- メディア: DVD
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アニメーションのテクニックなどは、当然今見ると稚拙な部分も多いが、それは気にしないことにする。それより見てて思ったのは、ほのぼのとしたチャーミングなキャラクター達が織り成すストーリーの中に旧ソ連の世相や、日常の風景といったものがさりげなく見え隠れすること。第2話はピオネールという、ボーイスカウトのような組織にチェブラーシカが入りたがるという話なのだけど、その子供たちの描き方や、警察官の描き方、公園の風景など、ほのぼのとしつつ、どこか殺伐としてもいる。チェブラーシカの親友であるワニのゲーナの歌う歌がもの哀しく、庶民、労働者の苦しい生活と、かすかな希望を明日に託す、というような内容だったのも印象的。
もちろん、チェブラーシカの可愛さだけ見てても十分ノックアウトされる魅力があるのだけど(一緒に行った連れは一目でヤられていた)、この作品が作られた国、背景、というところも考えるとなかなか興味深い映画だったと思う。