真夏の夜の夢。
- アーティスト: EGO-WRAPPIN’,中納良恵
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2002/07/05
- メディア: CD
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今現在、彼らの音楽はムード重視のおしゃれなアイテムとして消費されている部分がもしかしてあるのかもしれない。でも、僕は彼らの音楽はそんなおっしゃれーなモンじゃなく、もっとザラザラした、泥臭いものだと思う。何者にも媚びていないし、もっと言えばパンクの香りもする。しかしそれでも、例えばデートのBGMとしてでも使えてしまう懐の広さがあるのがすごい部分だと思う。彼らは歌詞やサウンドに何らかのメッセージを与えるタイプのバンドではない。時流や周囲に流されることもなく、自分たちの進むべき道を迷うこともないだろう。聞き手に取ってもそれは同じで、彼らの音楽に一旦はまってしまえば、自分の趣味が変わらないうちはずっと彼らの音楽はその人にとって素晴らしいものであり続けるということ。
さらに艶っぽくなった音とボーカル。真夜中から明け方までを通り抜けるようなストーリー性に満ちたアルバムの流れ(「老いぼれ犬のセレナーデ」から「WHOLE WORLD HAPPY」に移る瞬間の高揚感は最高)。当たり前のようにまたしても傑作。