OneとFiveの関係。
- アーティスト: RIP SLYME,Breakestra,Hirotaka Mori,Mixmaster Wolf
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2002/07/24
- メディア: CD
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リップ・スライムの最新作。本作でも、個々のラップのスキルなりFUMIYAのトラックなり、聞く人が聞けば「すげーこれ」というものがいっぱい入っているのだろうけど、そんな大仰さなど微塵も感じさせないこの入りやすさ。聞きやすさ。小難しい理屈など吹き飛ばす楽しさ。リップの素晴らしさとはまさにそこにあって、だからこそこれだけのマスアピールを手にできたのだろうと思う。
各MCのソロ曲をフィーチャーした本作は、完成度としては前作『FIVE』には及ばないけれども、各メンバーのキャラ立てがしっかり見えることもあり、モー娘。的、おもちゃ箱的なバラエティ感覚に満ちている。個人が好き勝手なことをやっていて、各々グループに対しての距離感を持っているからこそ、「One」や「花火」のようなセンチメンタルな曲がいっそう感動的に聞こえる。一見とっ散らかった印象のアルバムを5人揃ったナンバーがきっちり締めているという感じ。「花火」という超絶名曲の印象が強く残ることもあり、「夏ですね」というイメージのアルバム。