ハイロウズはロックを暴く。
- アーティスト: THE HIGH-LOWS,甲本ヒロト,真島昌利
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2002/11/27
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
ハイロウズの新作。マーシー作の「スカイフィッシュ」という曲にはこんなフレーズがある。「ロックンロール以外はたいしたことじゃない」。これを「さすがハイロウズだ!やっぱロックンロールだよ!最高!」というのは簡単だ。僕もそう思う。こんなことをバシンと歌えるのはハイロウズくらいなものだとも思う。でも、僕はこう言い替えてもいいような気もする。「ロックンロールはたいしたことじゃない」。きっとこれでもハイロウズのロックンロールはロックンロールとしてその輝きを失わずに転がり続けることができると思う。逆説的に、ロックンロールの麻薬のような素晴らしさをこんなに端的な言葉で表すことができるのは本当に素晴らしいことだと思う。そして、「絶望なんてしてて当たり前」と、全てのロックのスタート地点をデビュー15年にして改めて歌えてしまうヒロトとマーシーはやはりすごいと思う。僕のロックに対する複雑な思いを余すことなくすくいとれるバンド、ハイロウズ。きっと他の人に対してもそうなのだと思う。だから、やっぱり何回も何回も聞いてしまう。