無事なる男

敗北と死に至る道を淡々と書いています。

阪神が急転直下で2リーグ制維持の立場を主張し始めたもんで、事態の成り行きがわからなくなってきた。そもそも巨人以外のセ・リーグ5球団はもともとナベツネが強行しなければ2リーグ制で行きたいわけだ。1リーグ制になれば巨人のおこぼれを5チームで分配していたものが9チームで分けることになるわけで、自分とこの取り分が減ってしまうからだ。逆にパ・リーグのチームはおれたちも巨人の恩恵にあずからしてくれよ!と同じリーグになるために1リーグ制を主張している。巨人は巨人で家来が5チームから9チームに増えればその分もっとオイシイ思いができるんだろう、というわけで1リーグ制を主張している。ここにきて2リーグ制維持の動きが出てきた事は「好意に値する」が、どこもかしこも自分の利益しか考えていないのだからこのままではどう転んでもプロ野球全体の発展には繋がらない。結局は巨人中心の体質を根底から変えない限り問題は解決できない。その辺の認識は阪神星野SDがやはり自分の立場を超えて全体を見越した発言をしている。この人は中日時代からそうだったけど、プロ野球の発展のために自分が信ずる事に関しては自己犠牲をいとわずに行動できる人だ。やっぱこういう人がコミッショナーに就いて「たかがオーナー」よりも上の立場で権利を発動できるようにならなければいかんよ。
ナベツネ阪神はじめセ・リーグ5球団が2リーグ制を主張し始めたのに対して「考えがある」とかぬかしてるけどどうせパ・リーグ引き連れての機構脱退→新リーグ立ち上げを持ち出して20年前から変わらない脅し文句を繰り返すだけだろう。いまだったらそれこそ「どうぞ、おやんなさい」じゃないか。それで本当に巨人の影響力がどれほどのもんなのか身をもって思い知ればいい。ショックのあまりナベツネが心臓発作で逝っても知らんけどね。むしろ喜ぶべきか。

個人的に絶対にやらなければいけないと思う改革案は以下(優先順位順)
(1)放送権料のプロ野球機構での一括管理および各球団への均等分配
(2)ドラフトの完全ウェーバー
(3)プロ野球機構への新規参入30億の撤廃
(4)FA取得年数見直しと元所属チームへの補償金撤廃
(5)サラリーキャップ制導入

全部やれば間違いなく2リーグ制でもいけますよ。